大工・棟梁が工事を受注するためのホームページの作り方~新規元請け開拓・新規施主獲得のポイント~

     
大工・棟梁が工事を受注するためのホームページの作り方~新規元請け開拓・新規施主獲得のポイント~ホームページ制作
ホームページ制作集客

大工はかつて子供たちの憧れの職業であり、今でも建築業における花形的な存在です。特に住宅建築においては建て方から屋根仕舞、床壁天井、階段、造作家具や建具まで、大工の手仕事が必要不可欠です。

しかし、時代の流れでCADやプレカットが主流となり、国勢調査でも職業分類「大工」の人口は2015年の35万3980人から2020年の29万7900人へと減少傾向。正規雇用の大工は10万人を下回り、一人親方・個人事業主の割合が増えています。

総務省・国勢調査の抽出詳細集計

出展:国勢調査の抽出詳細集計より|総務省

そのほとんどが工務店やハウスメーカー、設計事務所といった元請けから継続的に仕事を請けている、あるいは同業の知人からの紹介でやり繰りしているケースかと思いますが、昨今の不安定な景気状況もあり、今後も安定的に仕事が振られるとは限りません。また、ローコスト系住宅メーカーの下請けでは「現場の数は多いけど利益率が悪い」といった不満もよく聞かれます。

その解決策となるのが、新規元請けを獲得して複数の取引先とつながること。あるいは大工仲間2~3人で集まって工務店のような組織を立ち上げ、自社で工期も値決めもできる直請け仕事を増やすことです。

これらを実現させるためにおすすめしたいのが、ホームページの導入です。施工業者探しも住居購入も、今やすべてネットありきの商流。新規元請け開拓も新規顧客集客も、ホームページがないことには始まらないのです。

では、どのようなホームページを作れば、元請けや施主を獲得できるのでしょうか?
本記事では、そのポイントを紹介していきます。

まずはホームページ導入の目的を明確にしておく

ホームページの導入にあたって最初に行うべきなのは、目的を明確にしておくことです。大工や工務店の場合は「顧客・依頼の獲得」が主な目的となることが多いと思われますが、それにもいくつかの考え方があります。

たとえば、「新規の元請けを開拓したい」という場合もあれば、「直請けのための施主集客をしたい」場合もあるでしょう。また工務店組織として運営するにあたり、大工工事以外の工事種にも対応できるように「協力業者の獲得や求人募集をしたい」場合もあるでしょうし、これらを「全部やりたい」というケースも当然考えられます。

このようにさまざまな目的があるかと思いますが、実は「何が目的なのか?」によって、ホームページの適切な内容や構造が変わってきます。そのため、ホームページを作る前に、目的をはっきりさせておく必要があるのです。目的が複数ある時は、優先順位をつけておくといいでしょう。

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【一人親方向け】 新規元請け獲得のためにホームページに載せるべき内容

ホームページに掲載すべき内容は、一人親方(個人事業主)の方の場合と、大工集団・工務店の場合とで大きく違ってきます。一人親方は元請けの獲得が主な目的となるのに対し、工務店は直接工事を依頼する顧客の獲得も視野に入れなければならないからです。まずは、一人親方のホームページに載せるべき内容を見ていきましょう。

一人親方の大工工事

①請負可能な工事内容

事業内容=「どのような工事を請け負えるのか?」は、最低限必要な情報の1つです。元請けはまずここを見て、下請け候補になりそうかどうかを判断します。そのため、どこからどこまでの大工仕事ができるのかを、具体的に記載しましょう。

一般的に大工職人といえば、床・壁・天井・階段をはじめ、建具・収納など簡単な造作家具など木工事に関するものはすべてお任せできるという認識はあるかと思いますが、大工によってはその一部しかやってこなかった(分業が進んでいるハウスメーカーの下請け出身大工など)というケースもあるため、改めて示す必要があるのです。

このほか、大工工事の範囲を超えて請け負える工事種を示したり、持っている大工道具を提示するのも補足事項として有効です。

②得意分野

請け負える工事の次は、得意分野=「自分の強み」を掲載します。これは他社との差別化を図るためのポイントであり、元請けにとっては「請負先として適切か?」「必要な技術力を満たしているか?」を判断する基準になります。

たとえば、工事は洋室専門なのか、和室や組子細工もできるのか? 造作家具はどのレベルまで対応可能か? 新築とリフォームどちらが得意か? 在来木軸か2×4か? といった具体的な情報を掲載しましょう。業歴や免許、仕事への取り組み方などを記載するのもおすすめです。

③施工事例

これまで実際に手がけた工事を紹介する施工事例のページは、最も重要なページと言っても過言ではありません。なぜなら、事実をもとに説明するので、客観的かつ信頼性の高い情報になるからです。元請けにとっては、大工の得意分野や技術力を判断するための最大の情報源であり、これが決め手となって発注することもよくあります。

施工事例の数は多ければ多いほどよく、可能なら具体的な物件名(特に有名なもの・大規模なもの)を掲載するのがおすすめです。写真も豊富に掲載しましょう。なお、守秘義務などの関係で写真を掲載できない場合は、文字ベースのリストでもOKです。どんな現場でどんな工事を任されたのかという情報を、文章で詳細に記載してください。

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④自身をアピールする資料・職務経歴書

ここまでの情報を見て元請けが興味を持ったとしても、すぐに問い合わせをしてくれるケースは多くありません。大抵は問い合わせの前に、もう少し詳細な情報を入手しようとします。

そこで、自身の能力や実績をアピールする資料・職務経歴書を用意しておきましょう。PDFなどで資料をダウンロードできるようにしておくのがベストですが、会社概要のページなどに掲載しておくのでもOKです。また、ダウンロードの際に下記のフォームなどを使って顧客情報を取得するようにしておけば、潜在取引先のリストを作ることもでき、閑散期の営業アタックリストとして組み込めます。

⑤お問い合わせフォーム

興味を持った元請けが気軽に連絡できるよう、お問い合わせフォームは必ず設置しておきましょう。ここから問い合わせが来れば、仕事の獲得に極めて近い状態です。現場でも確認できるよう、スマートフォンへのメールの転送設定をしておき、「確認して後で連絡する」旨を自動返信する設定もしておくのがおすすめです。

ただし、入力する項目が多すぎたり内容が複雑だったりすると、元請けが面倒に感じて離脱してしまう可能性があります。要点を絞っておくことが大切です。

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【大工集団・工務店向け】 新規顧客獲得のためにホームページに載せるべき内容

次は、大工集団・工務店のホームページに掲載すべき内容です。ニーズが明確化している元請け(法人・いますぐ客)開拓と違って、潜在層(これから客)も狙う必要があります。

また、ライバル・競合となるのは、これまで自分たちに仕事を振ってくれていた元請けです。今まで営業をしてこなかった方であれば、より綿密な戦略を立てなければなりません。以下のポイントを押さえてホームページを制作しましょう。

工務店の大工工事

前提:Web集客とアナログ集客は連携させること

前提として、どれだけ優れたホームページを作ったとしても、宣伝や集客はインターネットだけで行えばいいわけではありません。なぜなら、インターネットを使った「Web集客(オンライン集客)」と、従来型の「アナログ集客(オフライン集客)」は、連携させてこそ最大の効果を発揮するからです。

Web集客の方法としては、ホームページ経由でのお問い合わせ獲得や、Web広告経由でのお問い合わせ、自社ブログ経由でのお問い合わせ、公式SNSの運用やSNS広告を使った宣伝が挙げられます。一方、アナログ集客の方法は、チラシの配布や看板・建築幕、バスや電車などの車内広告、住宅展示場の相談、そして営業活動による受注などです。

現在は多くの人がスマホを持つようになり、インターネットを使った情報収集が当たり前になったため、Web集客は必須といっていいでしょう。しかしながら、アナログ集客が今なお有効なのも事実であり、むしろ2つの相乗効果を狙った戦略が求められています。

たとえば、Web広告やホームページを使ってイベントの宣伝をする、チラシや車内広告にURLを掲載してホームページを見てもらうといった方法が考えられます。それを踏まえて以下の施策を実施しましょう。

工務店の集客チャネル例

工務店の集客チャネル例。実際は地域特性や競合状況、施工内容、事業フェーズなどで適した施策は変わります。

最初にやっておくべき3つのこと

ホームページ制作の際、何よりもまず目的を明確にしておくべきであることは、冒頭で解説した通りです。それに加え、以下の3つの項目を最初のステップとして行いましょう。

STEP 1:自社のターゲット層とペルソナを明確にする

まずは、自社がターゲットとする顧客層と、ターゲットの人物像(ペルソナ)を明確にしておきます。これまで仕事を振ってくれていた元請けの領域とかぶらない、隙間を突いた客層を狙うのがおすすめです。

ペルソナに関しては、「40代既婚」「◯◯地域在住」「家庭の年収は1000万」「家族構成は夫婦と子供2人」「一般的な企業で中間管理職をしている」「趣味は読書とゲームのインドア派」といったように、できる限り具体的に書き出してスタッフ全員で共有しましょう。Web集客を図る上では、よく利用するWebサイト・Webサービス・アプリなども深掘りするのがおすすめです。

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STEP 2:現状分析による自社の課題と強みの把握

次に、自社の「現状分析」を行い、自社の課題や強みなどを把握します。なぜなら現状分析を行わないと、自社が解決すべき課題やアピールすべきポイントがわからず、適切な施策を打ち出しにくいからです。従業員全員で、一体どんな問題が発生しているのか、他社に負けないポイントは何かといったことを徹底的に分析しましょう。

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STEP 3:自社のコンセプトを明確にする

最後は自社のコンセプト、つまり基本的な方向性を明確にしておきましょう。コンセプトが明確になっていると、会社全体の姿勢にブレが生じにくくなり、一貫した活動が可能になります。また、自社の強みをはっきりと顧客に伝えられるようになるため、他社との差別化がしやすくなり、お客様に選んでもらいやすくなるのもメリットです。

たとえば、「地域密着で活動し、緊急のご依頼にも対応可能!」「国産材や地元材をふんだんに使っています」「アフターサービスの手厚いので安心です」など、お客様にどのような価値を提供できるのかを明確にしましょう。特に腕に自信があるなら、「プロの大工が建てる」「棟梁ならではの」というのを前面に押し出すのがおすすめです。

なお、コンセプトがうまく定まらない場合は、現状分析が足りていないことを意味しています。もう一度自社の現状を深掘りしてみてください。

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大工さんの職人技

ホームページ集客の3つの基本施策

3つのステップを終えたら、いよいよ本格的にインターネットを使った集客施策に入ります。まずは、最も基本的な3つの施策から取りかかりましょう。人手や時間が足りない場合でも、以下の3つだけは早い段階で行なってください。

施策 1:MEO対策

MEOとは「Map Engine Optimization」の略で、「マップエンジン最適化」という意味です。要するに、Googleマップに自社情報を表示させる対策をいいます。MEO対策を実施すると、Googleマップ上に自社情報が上位表示されやすくなり、お客様に発見してもらえる確率が高くなります。実店舗を持つ工務店にとっては必須の対策であり、初心者でも実施しやすいため、早めに取り組むことが大切です。

MEO対策の具体的な手順としては、まず「Googleビジネスプロフィール」に登録し、自社情報を正しく明記しましょう。さらに、施工事例などの魅力的な写真を数多く掲載し、お客様の好印象につなげます。中長期的にはお客様からの口コミも投稿されるようになり、より目立つようになります。

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施策 2:ホームページ制作

ホームページは、Web集客の要となります。なぜならインターネットにおけるあらゆる施策は、最終的にホームページに誘導するのが基本だからです。そのため、最終的にはしっかりと作り込むべきですが、最初はできるところから始めても構いません。

まず行うべきこととしては、ホームページのスマホ対応が挙げられます。現在はスマートフォンが普及しており、一般消費者はスマホで情報を調べることが多いからです。スマホに対応したデザインになっていないホームページはとても見づらく、お客様の離脱率が高まるため、スマホ対応は必須といえるでしょう。

スマホでも閲覧しやすいページを作る方法はいくつかありますが、最もおすすめなのは「レスポンシブデザイン」にすることです。レスポンシブデザインとは、閲覧するデバイス(機器)の画面サイズに応じて、自動的にホームページのレイアウトを変更する技術を指します。この手法なら、1つのホームページでパソコン・スマホ・タブレットのすべてに対応できるのです。

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また、ホームページ内のお問い合わせフォームまでの導線が、適切に構築されているかどうかも確認しておきましょう。ホームページは、お客様からお問い合わせをいただくことを1つのゴールとしています。そのため、興味を持ったお客様が、スムーズにお問い合わせを出来るようにしておかなければなりません。

たとえば、お問い合わせフォームはわかりやすい位置にあるべきでしょう。また、お問い合わせはお客様が最後にとる行動なので、各ページの下部に配置しておくと背中を押すことができます。電話番号や対応可能な時間帯なども、見やすく記載してください。

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施策 3:SEO対策

SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、「検索エンジン最適化」という意味です。Googleなどの検索エンジンで検索した際、自社のホームページが検索結果の上位に表示されるようにするための対策をいいます。メリットはもちろん、多くの見込み顧客が自社のホームページにたどり着きやすくなることです。

SEO対策は、何かを1回すれば終わりなのではなく、コツコツと継続して取り組むことで効果を発揮します。大きく分けると、今すぐすべきこと・短期的にすべきこと・中長期的にすべきことがあるのですが、専門的な知識が問われる分野なので、自社では対応が難しいことも多いでしょう。ホームページ制作の際、SEO対策もあわせて依頼できる業者を選ぶのがおすすめです。

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より発展的な3つの施策

上記の基本的な施策を実施したら、次はより発展的な施策に移ります。費用がかかるものも多いので、費用対効果も考慮しつつ、できることからやっていきましょう。大きく分けると、以下の3段階の施策があります。

施策 1:認知度アップのための施策

お客様に自社の存在を知ってもらうための施策です。近いうちに家を建てる予定のある人はもちろん、将来的に家を建てる可能性がある人にも情報を届けます。興味関心を掻き立て、ファンになってもらうことを意識しましょう。主な方法としては、SNS広告やチラシ、看板・建築幕、車内広告などがあります。

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施策 2:行動と比較検証を促すための施策

すでにニーズがはっきりしている方に向けて、お問い合わせ・資料請求・展覧会や相談会への参加といった行動を促すための施策です。ポータルサイトへの出稿やリスティング広告(検索キーワードに連動して表示される広告)、ホームページにおける施工事例の強化、SEO対策の強化、ブログの更新、SNSの運用、イベントや勉強会・相談会の開催といった手法があります。

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施策 3:自社を選んでもらうための施策

すでに接点のあるお客様の背中を押し、自社を選んでもらうための施策です。工事の依頼という大きな決断を伴うため、お客様の信頼を獲得できるように配慮する必要があります。ホームページの作り込みによる信頼感の強化や、営業担当者による対面営業などが代表的な手法です。

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営業担当者による対面営業

大工さん・大工さんの工務店のホームページ例

ここではBRANUのお客様の例を5つご紹介します。もともと下請け・専属の一人親方として大工工事に従事されていて、「状況を変えたい」ということでホームページを導入、それがきっかけとなって成功されている例になります。

株式会社ノア・スタイル(千葉県市川市)従業員=2名

ノア・スタイル様HP-top

ノア・スタイル様のホームページ|https://noah-style.co.jp/

会社を設立したものの、下請け仕事が多く、たまにOB客や紹介案件が入る程度。「下請け仕事だとやりたい仕事ができない」と悩まれていたところ、BRANUと縁がありホームページを導入。すると、元請けからの仕事がコロナ禍で止まってしまった一方で、ホームページから毎月コンスタントにお問い合わせが入るようになり、1,000万円超の大型案件を1年で5現場受注するまでになりました。結果的に、コロナによる影響は最低限で抑えられたそうです。

株式会社ムトウ建設(神奈川県藤沢市)従業員=親子2名

ムトウ建設様HP-top

ムトウ建設様のホームページ|https://www.muto-kensetsu.jp/

親子二代で大工工事業を営むムトウ建設様。仕事の9割は下請け仕事でしたが、BRANUのホームページを導入し、追加で運用プランを導入することで、月に4~5件の工事お問い合わせを獲得。結果、仕事の7割ほどが直請けとなり、下請け:直請け比率の逆転に成功しました。

株式会社Booker’s Home(愛知県豊橋市)従業員=大工仲間3名

BookersHOME様HP-top

Booker’s Home様のホームページ|https://bookershome.jp/

ハウスメーカーの下請けとして働いていた一人親方の大工3人が集まり工務店化。ローコスト系ハウスメーカーのビスの本数まで(最小限の数で)指定される姿勢に疑問を感じ、「施主のために、安心できる住まいを造るべき」ということで元請け化を狙いホームページを導入。当初は思うように行かなかったものの、「ペット床」を打ち出したところ工事依頼が増加し、直請け比率は確実に上昇した。

安河内工務店(東京都江東区)従業員=夫婦2名

株式会社 安河内工務店様HP-top

安河内工務店様のホームページ|https://www.yasukouchi.com/

家族経営の大工職人。地域密着型でOB客が多いが、やはりどうしても波があることで悩まれていました。そこでBRANUのホームページを導入し、ランチェスター戦略でターゲット地域を絞ることで、月に2~3件の新規お問い合わせの獲得に成功。大型案件の依頼も増えてきています。

川津工務店(東京都世田谷区)従業員=8名

川津工務店様HP-top

川津工務店様のホームページ|https://www.kawatsukoumuten.com/

リフォーム工事をメインに地場で活躍されている大工職人の集まりです。下請け脱却・元請け化を目指してホームページを導入されました。BRANUで運用を担当したところ月に20件~30件の問い合わせ獲得し、請けきれてない案件も数多く出てしまうほどの効果があり、現在は新築事業までスタートさせています。

工務店・リフォーム店のホームページ制作事例集9選!導入するメリットもご紹介
工務店がホームページを導入する際、どのようなデザインのものがあるのかの参考として、弊社BRANUの顧客事例を集めました。また合わせて、ホームページを導入するメリットについてもまとめてみました。

まとめ

結果につながるホームページを作るためには、実にいろいろなポイントに配慮する必要があります。しかし、テクニックも重要ですが、最も大切なのは顧客(元請けや施主)の視点に立つこと&寄り添うことです。常にお客様目線で考えられるようになると、必然的にホームページの質が高まり、施策の効果も出るようになります。

また、OB客によるリピート受注(特にリフォーム)も多い業界ですので、以前仕事を受注した相手への継続的なアピールも重要です。ホームページの効果的な制作・運用によって、元請けや施主の心をつかみましょう!

BRANUが制作するホームページはSEOに強いのに加え、「見たまま編集」の簡単操作が大きな特長です。スマートフォンから施工事例やブログを投稿できるのはもちろん、ちょっとした文字修正や画像の差し替え・挿入などは、メールの文書作成と同様の感覚で簡単に行えます。

また、専属の担当者が1名付き、集客・求人といった目標達成に向けてサポートし続けるのも特長です。常にお客様に寄り添い、ホームページの制作から公開、更新、目標達成までお手伝いいたします。まだホームページをお持ちでない企業様やリニューアルをご検討中の企業様は、ぜひBRANUまでご相談ください。

     
この記事を書いたライター
政所健司

建築専門出版社にて住宅誌の編集長を歴任。国交省・住宅金融支援機構・NEDO等の広報誌制作業務に参画後、LIXILリフォームショップFC店の企業広報を経て現在BRANU株式会社にてマーケティングを担当。「現場で一番汗を流している人たちこそ主役に」という考えのもと、中小零細企業へのIT支援・DX支援・事業支援を通じて建設業界の古い産業構造の改革を目指す3児の父。

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