新規顧客獲得で効果を発揮する、今注目のLINE活用法~工務店・リフォーム店で使える5つのおすすめ機能とは?~

     
LINE集客5つのサムネイル集客
集客

工務店やリフォーム店、塗装工事店など、一般の方を顧客とする建築会社さんの場合、集客をしていく上でまず自社のことを知ってもらう「認知」が第一歩となります。貴社では、どのようにしてこの「認知」に取り組まれていますでしょうか?
チラシを撒いたり、業界誌に広告掲載したり…。あるいはまだ取り組んでいない会社さんもいらっしゃるかと思います。

「認知」が第一歩

そこで今回ブラニューが注目したのは、皆さんご存知の「LINE」。すでに職人さんや協力業者さんとのコミュニケーション用としてお使いかと思いますが、実はこのアプリ、「認知」にも使えるのです!
ではこのLINEが、なぜ認知に使えるのでしょうか?

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LINEが多くの人に支持されている理由

まずは「LINE」の特徴について、改めて整理してみましょう。LINEは皆さんご存知のように、日本国内で最も使われているコミュニケーションアプリです。
人気の大きな理由のひとつが、チャットや通話が無料で行えること(パケット代は掛かります)。またご存知のように、テキストメッセージだけでなく、画像や動画なども送ることができます。

送った画像は一定期間を過ぎると見られなくなりますが、「アルバム」に保存することで、大切な写真なども保管することができます。さらに複数人でのトークやビデオ通話も無料。携帯のキャリアに関係なく通話ができる上、電話料金がかからないことは非常にメリットです。

このように基本的に無料で、使いやすい便利機能が充実していることなどから、現在では月間利用者数は8,800万以上、10代~60代の90.3%が利用しているアプリになっています。(総務省「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」より )

ここで重要なのが、膨大な利用者数です。
「これだけ多くの利用者がいるなら、何か活用できないだろうか?」とお考えになる方もいらっしゃるかと思いますが、まさにこれを認知、そして集客に使う企業が増えているのです!

まずはLINE公式アカウントの登録(無料)を!

ここからは実際に、工務店やリフォーム店など、建築工事業における認知・集客に使えるさまざまなLINEの機能をご紹介します。しかしここで注意があります。認知や集客に効果的な機能は「一般ユーザーが使うアカウント」では利用できない機能もたくさんあります。そこで、企業向けの「LINE公式アカウント」に登録(無料)することが必要になります。

LINE公式アカウントにはプランがいくつかありますが、大企業でない限り、たいていフリープラン内でおさまるかと思います。 いすれにしてもスタートは無料ですので、まずは登録から始めることをおすすめします!

LINE公式アカウントは、無料プランの場合は1,000通までに制限

LINE公式アカウントは、無料プランの場合は1,000通までに制限されています。
ただし中小建築工事会社さんであれば、たいてい無料プラン内におさまります。(出典:LINE

では早速、工務店やリフォーム店など、建築工事業の認知・集客に使えるLINEの機能についてご紹介していきましょう!

「友だち」登録者への一斉送信

LINE公式アカウントの友だち宛に、メッセージをトーク画面へ一斉配信することができます。 メッセージの種類はテキストだけではなく、スタンプやクーポン、画像や動画なども配信することが可能です。

完成見学会の告知や各種セミナーの開催案内、期間限定のタイムセールの案内など、普段チラシやホームページで告知していたような内容を、無料で送信することができます。

もちろん、個人アカウントと同じくトーク(チャット)、通話、ビデオ通話もできますので、反応があった顧客へのさらなる深追いも手軽にできますので、コミュニケーションを駆使することで成約率も高まります。

ここでの注意点は、「友だち」にしか送信できないところ。つまり、「まだまだ客」「これから客」などの潜在顧客に、友だち登録を促すことが必須となります。チラシや看板、ホームページなどに、見た人が簡単に友だち登録できるように案内を載せておくのも良いでしょう。

<トーク画面>

トーク画面への一斉送信例

トーク画面への一斉送信例(出典:LINE

ブロックされない「タイムライン」での告知

LINEは、友だちやグループでメッセージのやりとりをする「トーク」とは別に、友だちの公開投稿を見られる「タイムライン」もあります。トークとの違って「いいね」やシェアなどができますが、最大の特長は、友だち登録している人の友だちにまで投稿が表示され、広く拡散できる点です。

このタイムラインでお知らせやキャンペーン告知したりすることで、自社ホームページへの誘導も可能になります。またトークは送信するたびに通知(着信音、バナーやバッヂなどでの表示)がされるため、頻度によってはブロックされてしまう可能性がありますが、タイムラインは通知が行かずユーザーのタイミングで閲覧されます。そのため高い頻度で投稿しても、嫌われる心配が少ないのもポイントです。

<タイムライン>

タイムラインへの投稿例

タイムラインへの投稿例(BRANUの例)

多忙な人に便利な自動返信機能

建築工事業など建設関連業に従事されている方は、現場で多忙な方がほとんどかと思います。そのため、LINEが来るたびに返信するのは現実的ではありません。かといって、なるべく早く返信しないと、顧客の熱が冷めてしまう…。

そんなときに役立つのが「自動返信機能」です。あらかじめ返信文を用意しておけば、友だち追加されたときやお問い合わせがあったタイミング、あるいは送信されたメッセージ内容に応じて自動で返信してくれます。

たとえば友だち登録やお問合せ時に、御礼や後ほど返信する旨などを自動返信させておくことで、取り急ぎの一次対応ができ、興味を持って反応してくれた貴重な顧客をつなぎ留めておくことが可能になります。

このほか顧客が送ったコメントの内容に対して簡単な対応ができる「AI応答メッセージ」という機能もあります。 たとえば会社の場所や施工事例などを聞いてきた際に、住所を返したり、ホームページの施工事例ページを案内したりするなどができます。複雑な応答はできませんが、無料プランで標準で使えますので、ご興味があればぜひ挑戦してみてください!

<自動返信機能>

自動返信機能の例

自動返信機能の例。上記は友だち登録されたときに発動するように設定したものですが、
このほかメッセージ内容に合わせた自動返信ができる「AI応答メッセージ」もあります。 (BRANUの例)

さらなる集客が可能なLINE広告

ここから先は有料になりますが、膨大なラインユーザーを活用した広告配信も有効です。 LINE広告は多彩で、たとえばLINEのトーク一覧の最上部「トークリスト」、企業・店舗のさまざまな投稿を見られる「タイムライン」「LINE NEWS」をはじめとする各種連携媒体等への配信が可能です。友だちに登録していない人への幅広い訴求ができるのがポイントです。

特に、人口の約9割をカバーしているアプリだけに、他の広告ではリーチできなかったユーザー層にアプローチできるほか、年齢・性別・地域やユーザーの興味関心、行動データなどの「みなし属性」を基にしたターゲティングも可能。費用対効果に優れた広告配信を少額からスタートできるというメリットもあります。

多種多様な広告スペースで、多くのユーザーへのリーチが可能

多種多様な広告スペースで、多くのユーザーへのリーチが可能になります。(出典:WEBMARKS

アプリとの連携で広がる便利な機能

LINEが他の認知用媒体や広告と異なるのが、アプリならではの「拡張機能が使えること」です。

たとえば、完成見学会や相談会などのイベント予約を自動で取りまとめてくれたり、無料仕様を超える本格的な自動応答(チャットボット)を導入することなどもできます。ほかにもオンライン注文を自動で取れたり、アカウント上に商品販売ページ(ECページ)を構築する拡張機能もあります。

いずれもユーザーのLINEアプリの中で完結できますので、操作途中で離脱されてしまうリスクを減らせます。
これらは月額の有料アプリなので、貴社の事業内容に合わせて必要なものを選ぶと良いでしょう。

集客を支援するLINEの拡張機能「アプリ」の一部

集客を支援するLINEの拡張機能「アプリ」の一部。本格的なチャットボットのほか、
イベントの日時予約、オンライン注文などの機能も付加できます。(出典:LINE

さいごに

今回は、工務店やリフォーム店などの建築工事業における集客の第一歩として、認知拡大に有効なLINE公式アカウントの機能についていくつかご紹介させていただきました。

昨今のコロナ禍によって一般の方の「おうち時間」が増え、住宅・リフォーム業界にとっては大きな商機となっています。ただし外出を控える傾向が強く、業者選定もインターネット上だけであらかた決めてしまうケースがほとんど。そのため、オンラインと親和性の高い「LINE」によるきっかけ作り・認知は、ホームページ誘導の強力な後押しになります。

LINEでの認知・集客に成功できたら、次はホームページを整備する段階になります。LINEで獲得できた貴重な見込み客・潜在顧客を、ホームページでしっかり囲い込んで成約までつないでいきましょう!

■関連資料
建設業界におけるエンドユーザー集客の極意

     
この記事を書いたライター
政所健司

建築専門出版社にて住宅誌の編集長を歴任。国交省・住宅金融支援機構・NEDO等の広報誌制作業務に参画後、LIXILリフォームショップFC店の企業広報を経て現在BRANU株式会社にてマーケティングを担当。「現場で一番汗を流している人たちこそ主役に」という考えのもと、中小零細企業へのIT支援・DX支援・事業支援を通じて建設業界の古い産業構造の改革を目指す3児の父。

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