受注を呼び込む施工事例ページの作り方~住宅・リフォーム会社編~

     
施工事例の書き方作り方サムネイル集客
集客

「家は人生最大の買い物」とよく言われます。新築はもちろん、リフォームでも規模が大きくなれば同じ。そんな真剣度の高いお客様が会社選びにホームページをチェックするとき、一番よく見るのが「施工事例」です。そこで今回は、お客様を「ぜひこの会社で」と思わせる施工事例の作り方を解説します。

施工事例ページは自社PRとSEOの面で最重要

住宅系、特に個人のお客様を対象とする建築会社やリフォーム会社、設計事務所などでは欠かせない「施工事例」ページ。「Works」「Gallery」「Portfolio」といった英語のコーナー名が付いていることもあります。

アクセス解析を見ると、多くの企業で「閲覧数」「訪問者数」ともに一番多いのが施工事例ページになっていると思います。理由は、住宅が自分の夢を実現するもので、頭の中にある夢を形として見たい人が多いからでしょう。

「どこで買っても同じ」という工業製品と違い、家はオリジナル品です。ハウスメーカーで間取りや仕様が決まった商品でさえ、設備の種類や色、オプションなどで変わってきます。そのため、お客様は施工事例で「自分の夢に近い家」を探すのです。

GoogleやYahoo!の検索順位を上げるSEO上も施工事例は重要です。というのも、きちんと作られている施工事例には、お客様それぞれのこだわりや細やかな要望、夢や工事地域などがキーワードに多く含まれています。つまりユーザーの「ニーズ」とそれに対する「解決例」が盛り込まれているため、検索順位が上がりやすいのです。

一方で、施工事例は撮影やインタビューなど時間と手間がかかるため、代表的な事例数点を載せているだけ、あるいは竣工写真を載せているだけというホームページも多いのが実情です。しかし、それでは多くのお客様の夢を刺激することができず、SEO上も反映されるキーワードが限られてしまいます。

これから紹介する鉄則も参考に、できるだけ多くの物件を載せるようにすると、効果が長く続きます。

施工事例ページで効果を上げるための鉄則

1)物件の数を増やせない場合は、個性で絞る

物件は多い方がいい、と書きました。しかし実際には手間やコストの問題で、数を絞りたい場合もあると思います。その場合、「自社の得意分野」「これから伸ばしたい分野」「施主様の反応が良い物件」の3つのフィルターで絞ることをお勧めします。

分野は「こだわりの家」のような曖昧なものではなく、「二世帯住宅」「狭小住宅」「自然素材」「コンバージョン(用途変更)」など、具体的なものだとSEO上ポイントが高くなります。

2)タイトルは「具体的な工事内容+地域名」で

各物件のタイトルを、「○邸」や「施工事例1」だけにしている会社がありますが、SEO上重要で、お客様もチェックするタイトルはしっかり付けるべきです。広告コピーのように凝る必要はありません。「工事した内容+地域」をしっかり載せれば充分です。

たとえば、「緩やかに仕切った二世帯住宅・横浜市中区A様邸」のように、「二世帯住宅 横浜」といったキーワードでの検索に対応できるタイトルがお勧めです。

3)写真は暮らしをイメージしやすいように生活感を出す

施工事例で最も重要なのは、やはり写真です。専門家ではない一般ユーザーにとって、完成後のイメージはしにくいもの。写真を見て「こんな感じでお願いします」と依頼するお客様は多いのです。

撮影はプロに依頼するのが理想ですが、自社で撮影する場合は、できるだけ一眼カメラ+広角レンズで撮影します。スマートフォンのカメラも高性能になってきましたが、レンズの歪みでパースが綺麗に出なかったり、画角が狭いために部屋全体が画面に入らなかったりすることが多いためです。

それでもスマートフォンを使わなければならない場合は、手ぶれ防止用に三脚を用意して撮影することをお勧めします。

また撮影のタイミングとして、引き渡しの直前、お客様が引っ越しされる前の家具が何も置かれていない状態で撮影せざるを得ないことが多いかと思います。しかし、分譲マンションや大手ハウスメーカーのチラシなどでもご存知のように、多少生活感があるほうがお客様の目に留まり、じっくりと見てもらえます。

そのため撮影をする際、お施主様がお持ちの家具や備品の見栄えが良ければ、引っ越し後に撮らせていただきましょう。

家具や小物が見栄えの面で難しい場合は、引き渡し前の撮影を前提として、プロのスタイリストにお願いしたり、撮影用に使い回せる無難な家具・小物をあらかじめ会社の資材倉庫の一角で所有・保管しておいたりと、さまざまな方法で解決できます。

優れた施工写真が撮れれば、ホームページだけでなくチラシやDM、イベント時のパネル展示など、あらゆる場面で活用できます。会社のブランド力を上げるためにも「ここぞ」というときはしっかりと予算をかけましょう。

4)リフォームの場合は施工前の写真もしっかり撮影

リフォームの場合、工事前後(Before/After)の写真が同じ角度だと、変わった感じがより強く印象付けられます。これを実現するため、「完工後にどの位置から撮影すると写真映えするか?」を図面で確認してから、着工前写真を撮ることをお勧めします。

工事前後だけでなく、工事中にも同じ角度から写真も撮影しておくと、純粋に経過を楽しめるコンテンツになるだけでなく、どんな工程を踏んでいるのか、手抜きをせずしっかり工事をしているアピールにもつながります。

その際に注意したいのは「カメラの位置の高さ」。工事で床が抜けている場合は、その分も意識してカメラの高さを調整しましょう。

5)文章は必須

写真だけの施工事例を載せているホームページもいくつかありますが、写真だけで受注できるレベルでない限り、文章は必須です。お客様は家という商品を買うのではなく、生活上の不具合や悩みを解決したり、新しい暮らし方にチェンンジしたくて依頼するので、写真という結果だけでなく、工事前や工事中を文章で説明するべきです。もちろんSEOの面でも文章は重要です。

ただ、毎回文章を練るのは大変だと思いますので、たとえば以下のような構成でフォーマット化するのも良いでしょう。

●施工事例原稿のおすすめ構成
・家を建てる/リフォームするきっかけ
・お客様の夢や実現したかったこと、抱えていた悩みや課題
・予算や制約(土地の広さ・構造など)
・会社を知ったきっかけ、問い合わせをしたきっかけ
・設計での提案内容
・提案への反応、競合との違い
・契約の決め手
・工事内容
・工事中のお客様とのやりとり
・完成して暮らしてみてのお客様の感想
・担当者の思い

6)お客様と担当者はなるべく載せる

「気に入った物件を担当した担当者なら安心できる」と思うお客様も多いため、なるべく物件担当者の顔写真やコメントを載せるようにします。設計担当や工事担当などを分業している場合は、一緒に写ると、より安心感を与えることができます。

そして、お客様にもなるべく写っていただいたほうが信頼感が出て、印象の強い施工事例になります。顔出しを嫌がるお客様の場合は、実際に生活しているワンシーンを後ろ姿や動きでブレさせるなど、個人を特定されないような撮影をお願いしてみると良いでしょう。

家族構成も共感のポイントになりますので、人数を掲載します。

7)金額はおおまかな「価格帯」でも良いのでなるべく掲載する

金額は関心やニーズが高いので、可能な範囲で掲載します。検索サイトで、「注文住宅/リフォーム 価格(値段、相場) 地域」などと検索する方も多いため、SEO面でも有効です。

施主から「出したくない」と言われた場合は、「金額帯(300万円~500万円、500~800万円など、区切りを設定して掲載)」「撮影箇所参考価格」にして多少曖昧にするという方法でお願いしてみましょう。

「金額を載せると価格競争に巻き込まれるのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、冒頭でもご紹介したように、家は1軒1軒がオリジナル品で、大量生産の工業製品とは異なります。たとえば「便器の交換」だけでも、最低限、解体・廃棄処分・養生・床工事・組立て・配管・配線などが発生し、お住まいの状況によっては構造補強やクロスの張り替え・ドアや照明器具の交換なども入ってくるかと思います。

つまりカタログとは違い、現場ごとに単純比較ができないことから基本的に影響はありません。心配であれば「ここにコストが掛かっています」といったことが分かる解説を入れておくとユーザーも納得できるでしょう。

8)間取り図や家の広さも重要

間取り図も掲載しておきたい要素です。要望を聞いて空間をどう設計したのか、文章と合わせてチェックする方が意外に多いので、リフォーム前後の図面を比較できるように載せることをお勧めします。

特に女性は間取り図をしっかり読み込む傾向がありますので、「どうせ素人には分からないだろう」と考えず、参考となる情報を惜しまず提供しましょう。

そして敷地の広さや延床面積も掲載しておきます。特に都心では関心の高い項目です。

なるほど!な施工事例ホームページ

そういった内容をしっかり押さえてある、参考にしたいホームページを紹介します。

■お施主様が自然に暮らす写真が印象的

京都府京都市で注文住宅の設計・施工やリノベーション、カフェ事業を営む、社員10名のgarDEN(ガーデン)。シンプルなフラットデザインですが、大きな写真や色遣いで楽しさや力強さを感じさせるホームページです。

この会社の施工事例の特徴は、なんといっても自然な写真。お施主様が自然に住まいに溶け込んだメイン写真は、どんな暮らしができるのか、という夢をかきたててくれます。

■住宅性能へのこだわりが感じられる施工事例

浅井良工務店(http://www.asairyo.com/

和歌山県和歌山市で注文住宅新築とリフォームを行う、社員14名の浅井良工務店。トップページの大きな写真が印象的な、センスの良いホームページです。

この会社の施工事例は、下のように、自然素材・耐震性・断熱性・気密性など、住宅の機能を必須項目としていて、性能へのこだわりが感じられます。デザインと性能、両面からアピールすることに成功しています。

■写真と動画、両方の施工事例を多数掲載

COZY(ジョンソンホームズ|https://cozy-home.jp/

北海道札幌市で注文住宅の設計・施工、リフォームや不動産業を展開する、社員241名のCOZY。子育て世代を意識した、楽しそうで明るいホームページです。

この会社は、写真と文字での施工事例も数多く掲載されていますが、特徴は動画。1分半から2分程度の見やすいムービーもたくさん用意されています。YouTube動画にチャンネルを持ち、その動画を自社ホームページにも貼り付ける形での運営です。

動画はSEO上も効果が高く、「文字を読むのは苦手でも動画は見る」というお客様にアピールできるのでお勧めです。

* * *

住宅系企業のホームページにとっての華であり、受注を大きく左右する「キラーコンテンツ」である施工事例。ただ写真と説明を載せるだけでなく、データ部分やコラムなどで、自社の特徴や強みがすべて表現できるよう作ってみてください。それが会社にとっての財産になります!

     
この記事を書いたライター
岸上直大

WEBマーケティングのコンサルティング提案、コンテンツ制作、WEB広告運用を中心に手掛けているディレクター&ライター。MA、SNS、BI、SEOなどのwebマーケティングからAI、IoT、ロボティクスといった新技術系まで幅広い知見があり、現在、世の中のWEBマーケティング格差を埋める新事業を計画中。

岸上直大をフォローする
お役立ち記事
タイトルとURLをコピーしました