求人応募を増やす!建設業の自社求人サイトに必要な「3つ」の視点とは?

     
求人応募を増やす必須施策3つ求人
求人

建設業界は、慢性的な人手不足が続いています。求人票の給与や休暇など、いくら待遇や条件を良くしても、一向に求人獲得が好転しないケースも多々あります。一方、そんな中でも求人を獲得できている会社はあります。この差はいったい、どこにあるのでしょうか?

そこで本記事では、会社のホームページに注目してみました。「求職者の88.7%が、就職先のホームページを確認する」というデータがあるためです。

求人媒体を見た求職者が気になった会社のホームページを見て、そのまま応募へ進んでもらうには何が必要か? その要点を、データをもとにまとめてみました。貴社のホームページ制作・ホームページ改善の場で、お役立て頂ければ幸いです。

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建設業界における人材採用の教科書

求職者は会社のホームページを見ています

求職者にとって、「自分の将来を預ける会社がどんな会社か?」「自分に合っている会社か?」などを、応募前に精査するのは必然です。これを裏付けるように、転職媒体のアンケート調査では、求職者が候補先の会社について調べる際、会社のホームページを調べる人がおよそ9割にのぼることが分かっています。

特に、仕事に就きながら就職活動を行う転職者・中途採用の方は時間が限られ、不明点を電話やメールで問い合わせできるのも夜や週末。効率的な就職先探しが必須となっています。そのため会社のホームページに掲載されている内容が、重要な情報源です。逆に言えば、欲しい情報がなければそこで候補から外れることを意味します。

POINT 1:「会社」について求められている情報は?

求人を獲得するうえで、必要な情報をホームページに載せることが重要なのはご理解いただけたかと思います。では具体的に、どんな情報が必要なのでしょうか? ここでは「会社」「仕事」「待遇」の3つの項目に分けて、それぞれランキング形式で、転職者が求めている情報を分析してみました。

まず「会社」の情報について確認したい項目を見てみましょう。

1位は「展開する事業」。事業内容から将来性や安定性を測っているようです。新規展開した事業などの情報が漏れていたら、更新しておきましょう。

2位は「会社の理念・ビジョン」です。貴社が目指すものや、社会の公器としてどのように貢献しようとしているのかを明記しましょう。会社概要ページに添える「代表挨拶」でもかまいません。経営者の思いに共感できれば、仕事のモチベーションも上がり、使命感を持って業務を遂行してくれる人材になり得ます。

3位の社風については、スタッフ紹介ページやスタッフブログなどで垣間見ることのできる「先輩社員の生の声」を確認する傾向です。事業紹介ページで業種の記載があっても、やはりもっと具体的な仕事の内容やその厳しさ・やり甲斐などが見えた方が、就職後の自身の姿をイメージしやすく応募につながりやすくなります。こちらも記載がなければ、更新しておくと良いでしょう。

POINT 2:「仕事」について求められている情報

次に「仕事」について確認したい項目を見てみましょう。

1位は「仕事の詳細」で、作業内容を知ることで自身の技能が活かせる職場かどうかを測る傾向があります。また未経験者にとっては具体的な業務をイメージできる貴重な部分になりますので、なるべく細かく記すのがおすすめです。

2位の「仕事のやりがい」や4位の「仕事の難しさ」、6位の「先輩社員の成長度合」は、先の「社員インタビュー」を掲載することで、いずれも回答を示すことができます。

そして意外と大切なのが3位の「キャリアステップ」です。将来像が見えた方が、やはり安心して応募しやすくなります。入社何年目でどんなポジションに就けて、どんな年収かなどが示されていれば、自身の将来設計をイメージしやすく、家族を持つ転職者にも安心材料となります。

POINT 3:「待遇」について求められている情報

最後に「待遇」について求職者が確認したい項目を見てみましょう。

この項目は求職者の生活に関わる重要な部分ですが、現場優先の建設業界にとっては表記が難しい分野です。

求人票には法規に従った表記をしていると思いますが、経験者であれば、そのあたりは察しがついているはずです。問題は「で、実際どうなの?」というあたりになるかと思います。

代休や、休日手当など、年間休日が105日未満など条件が悪かった場合でも、代わりのメリットや救済措置があることを明示しましょう。とはいえ昨今の人材不足や働き方改革の影響で、週休2日を実現している建設会社もあります。待遇改善は前向きに検討しましょう。

さいごに

いかがでしたでしょうか。貴社のホームページには、求職者が求めている情報が掲載されていますでしょうか?

求人獲得のため「よく見せたい」という思いになってしまいがちですが、結局、会社・仕事・待遇が想像と違っていたら、採用に至ったとしても長く続きません。また採用に関わった時間も互いに無駄に終わってしまいます。

これを避けるためにも、求職者が求める内容を、なるべく正確な情報でホームページ上に網羅することが、長く勤続してくれる人材の求人獲得の成功の秘訣といえます。

次のページには、これまでの情報をまとめたチェック項目をまとめてみました。ぜひ貴社のホームページ改善の場、ホームページ制作の場などでお役立てください。求人獲得の成功をお祈り申し上げます。

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CHECK SHEET:求職者が求める情報の掲載チェック項目一覧

下記は「求職者が求める情報」をニーズの高い順に一覧で記したものです。これらを御社のホームページで明記することで、マッチングを高め、求職者の応募機会損失も減らすことを狙いとしています。ぜひご活用ください!

✅会社情報のチェックポイント

□ 展開する事業
…≫ 情報は古くありませんか?
□ 会社の理念・ビジョン
…≫ 思いを伝えていますか?
□ 社風
…≫ ブログは活用していますか?
□ 経営方針・事業方針
…≫ 中長期計画があればベター
□ 従業員数・会社の規模
…≫ 最新情報になっていますか?
□ 売上高
…≫ 情報は古くありませんか?
□ 経営者の声
…≫ 代表挨拶はありますか?
□ 沿革
…≫ 最新の情報になっていますか?

✅仕事内容についてのチェックポイント

□ 仕事の詳細
…≫ 1日の流れなどを示していますか?
□ 仕事のやりがい
…≫ 先輩社員コメントはありますか?
□ キャリアステップ
…≫ 班長、職長などの道筋は?
□ 仕事の難しさ
…≫ 先輩社員コメントはありますか?
□ 評価制度
…≫ どんな制度を採用していますか?
□ 先輩社員の成長度合
…≫「▲年で●●に」が分かるように

✅待遇についてのチェックポイント

□ 給与・賞与
…≫ 昇給のタイミングも忘れずに!
□ 休日・休暇
…≫ 休日手当や代休なども明記を!
□ 勤務地
…≫ 転勤の有無や現場へ直行直帰など
□ 勤務時間
…≫ 残業の定義や手当なども明記を!
□ 福利厚生
…≫ 各種保険や退職金制度など
□ 教育体制
…≫ 資格支援補助などはありますか?

     
この記事を書いたライター
政所健司

建築専門出版社にて住宅誌の編集長を歴任。国交省・住宅金融支援機構・NEDO等の広報誌制作業務に参画後、LIXILリフォームショップFC店の企業広報を経て現在BRANU株式会社にてマーケティングを担当。「現場で一番汗を流している人たちこそ主役に」という考えのもと、中小零細企業へのIT支援・DX支援・事業支援を通じて建設業界の古い産業構造の改革を目指す3児の父。

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