内装工事会社のホームページ制作時に載せるべき情報は?参考にしたいデザインとコンテンツづくりのコツ

     
内装工事向けホームページ制作
ホームページ制作集客

内装工事=床・壁・天井の仕上げと一口で言われがちですが、内装は室内の目に見える部分の多くを担当する幅の広い工事です。ホームページでは、どういう考え方で、何をアピールするべきなのか、解説していきます。

STEP1/自社のアピールポイントを整理

まず、下記の項目を書き出してみましょう。

・自社でできること
・得意分野
・顧客に評価が高い分野
・今後広げていきたい分野

内装工事は、建設業許可の29業種区分で見ても、「木材、石膏ボード、吸音板、壁紙、たたみ、ビニール床タイル、カーペット、ふすま等を用いて建築物の内装仕上げを行う工事」と幅広く、自社でどこまで対応できるのかは明記しておきたいところです。素材提案やデザインコーディネートまでできるのかも知りたい人が多いでしょう。

「顧客に評価が高い分野」は、これまでの顧客とのやりとりを振り返り、自社や自分が評価されてきたことを挙げてみてください。自分では得意だと思わないのに評価が高い分野などはもっと伸ばせるかもしれません。

STEP2/顧客ターゲットを明確に

次に、ターゲットを明確にします。現在どんな顧客が多いかだけでなく、誰に顧客となってほしいのかも考えます。この際、企業規模の大小というより、自社の売り物に対応する顧客のタイプで分けていきます。内装工事の場合、大きく4つに分けられそうです。

1)建設会社系

建設会社、ハウスメーカー、リフォーム会社、設計事務所、工務店

指示された内容を迅速・確実に実行することを求められることが多い。

2)店舗系

店舗設計事務所、商業施設管理会社、店舗オーナー

内装は店の売上を左右するので、デザインセンスや提案力を求められることが多い。

3)賃貸物件系

不動産管理会社、賃貸物件オーナー、企業(オフィス移転、改装需要)

予算が厳しく安さや速さを求められることが多い。

4)個人住宅系

個人宅のオーナー

こだわりの内装と、安く速くを求められる場合の両方がある。

・・・

1つに絞る必要はありませんが、自社が現在強いタイプと、今後広げていきたいのはどのタイプなのかは把握しておきましょう。それによってホームページに掲載する内容、効果が上がりやすいデザインが変わります。

STEP3/ホームページに載せるべき内容

「何を」「誰に」売るかがわかれば、後は「それが買いたくなるような」内容です。顧客が知りたい内容は、おおむね決まっています。

・ターゲットは誰か?(法人、個人)
・施工できる地域は?
・どんな施工方法や材料が可能か?
・デザイン提案は可能か?
・どんな人が工事するのか?
・今までどんな物件を工事してきたのか?
・資格や建築許可などがあるか?

個人住宅の場合は家に人を入れることから、「どんな人か」は重要です。スタッフ紹介や、ブログで個人の人柄や興味を載せておくと、施主側も話がしやすくなります。写真か似顔絵イラストもぜひ載せてください。

施工事例写真も必須です。自社や自宅を工事した事例でも構いません。

タイプ別・内装工事会社のホームページ事例

内容が決まったら、ホームページに反映させます。その際、顧客タイプによって適したデザイン、内容が変わりますので、実際の事例を紹介しながら説明していきます。

1)建設会社系の場合

デザイン:工事を堅実に進める会社と印象付けられるスッキリして堅いページに。
内容:会社概要、主要取引先、保有資格、スタッフ人数、使用機材などビジネス面を重視。

愛知県名古屋市の会社。シンプルながら重みのあるデザインで、メニューの先頭が「会社概要」になっているように、企業をターゲットとしてビジネス面を重視しています。

2)店舗系

デザイン:センス重視で。施工事例の内装イメージに近いデザインが良い。
内容:施工事例を一番重視。対象が商店か大型店かという規模感もわかるように。

東京都豊島区の店舗系内装工事を主とした会社。店舗系のセンスの良さと、確かなビジネスを行なっていることが伺えるデザインと内容です。ある程度の規模の仕事がメインということも想像できます。

3)賃貸物件系

デザイン:個人住宅の場合はデザインはあまり問われない。オフィス系はビジネス系デザインで。
内容:このタイプは、同タイプの経験が問われることが多い。匿名でもいいので事例で説得。

東京都品川区の会社。不動産オーナーやオフィスにターゲットを絞っていることが一目でわかるデザインと内容。「相見積OK」を打ち出すなど、顧客目線のページづくりも目立ちます。

4)個人住宅系

デザイン:親近感のあるデザインに。
内容:施工事例で自社のテイストを全面に。価格の目安も注目度大。

東京都荒川区の会社。安さとその理由を全面に打ち出し、施工事例もかなり豊富に掲載。個人顧客や大家さん向けです。「ウチの会社に頼むべき理由」を多方面から説明しているのも特徴です。

まとめ

今回、数百件の内装工事会社のホームページを見ましたが、内装工事に対する読者の理解や興味を深める「コンテンツマーケティング」しているページは1つでした。それが東京都八王子市にある、原状回復を得意とした内装工事会社のブログです。

自社の宣伝ではなく、読者の役に立つ内容を、多大な文字量で解説しています。検索順位アップやファンづくりに必ず役立ちますので、企画の参考にしてください。

     
この記事を書いたライター
岸上直大

WEBマーケティングのコンサルティング提案、コンテンツ制作、WEB広告運用を中心に手掛けているディレクター&ライター。MA、SNS、BI、SEOなどのwebマーケティングからAI、IoT、ロボティクスといった新技術系まで幅広い知見があり、現在、世の中のWEBマーケティング格差を埋める新事業を計画中。

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