「なかなかお客さんが集まらない」
「チラシをばら撒いてるけど効果がない」
工務店やリフォーム店などの住宅工事会社さんから、そんな声を聞くことが増えてきました。
少子高齢化が進み、住宅工事の件数が減る状況において、新たな見込み客を集める活動は必要不可欠です。
本記事では、様々な建設業種に対して集客のお手伝いをしている弊社の観点から、工務店の集客方法をまとめました。 「もっとお問い合わせを増やしたい」と考えるのであれば、参考にしてみてください。
■関連資料
建設業界におけるエンドユーザー集客の極意
オフラインでの集客・広告手法
その1:テレビCM
テレビCMは数ある広告媒体の中でも強い影響力を持っていると言われています。1度の放映でたくさんの方に自社を知ってもらえます。
ただし、テレビCMは、制作費用やタレントへの出演料、放映料など、何かとお金が必要。1本のCMを制作から放送まで行うとなると、安くて数百万円、高いと数千万円掛かると言われています。
また、CMを見る方々のほとんどはドラマやバラエティに興味が合ってテレビを付けているため、基本的には工務店に興味がない方がほとんどです。
そのため、
- どの番組・どの時間帯なら注文住宅に興味がある人にアプローチができるのか
- どのようなCM構成なら視聴者の注目を引くのか
などを、予算を投下しながら広告効果を最大化するための比較検証が必要です。
その2:電車広告・バス広告
世の中のほとんどの人は移動手段に電車やバスを利用します。そのため、車内広告も多くの人に御社を認知してもらうために効果的です。
最近は紙の車内広告だけでなく、動画映像による視覚・聴覚に訴求する広告で宣伝することも可能になりました。
一方で、こちらもテレビCMと同様に費用面が高くなりがちで、山手線などの主要車両に掲載する場合は14日で数百万円ほど掛かると言われています。費用を掛けながら広告効果を最大化する必要に迫られます。
その3:新聞の折り込みチラシ
年々購読者数が減っていると言われている新聞ですが、一方で購買層は40代以上が多いこともあり、注文住宅の購入やリフォームを検討している層にアプローチできる可能性は高いです。
デメリットとしては1回の配布ではチラシを捨てられる・見逃される可能性があるという点。チラシによる集客効果を高めるのであれば継続的な配布が必要です。
その4:チラシポスティング
各家庭のポストに投函するチラシポスティングは、広告手法の中では比較的少額でアプローチしたいエリアにピンポイントで宣伝を行えます。
ただし、新聞の折り込みチラシ同様効果を見込むのであれば、継続的に配布が必要です。
その5:フリーペーパー・地域情報誌
地元の飲食店や美容室、その他施設の情報を取り扱っているフリーペーパー・地域情報誌。 特定の地域のみで配布される紙媒体であるため、地域を絞った広告として有効です。
工務店としてのニーズがありそうな地域に絞って広告を出稿することで一定の効果が見込めます。
その6:看板広告
都市部のビルや住宅地、道路、電柱など様々な場所に掲載する看板広告。
チラシに比べると費用が高くなるというデメリットはありますが、チラシよりもさらにエリアを絞った宣伝ができるため、効果測定が行いやすいメリットがあります。
その7:住宅展示場
住宅を建てたい人が、実際の住宅を見て住み心地を体験するイベントである住宅展示場。
家を建てたい人の視点からすれば「複数の企業の住宅をまとめて確認できる」ため、商売に繋がりやすい場と言えます。
家を探し始めたばかりの方に社名を知っていただく機会の場でもありつつ、発注に繋がる可能性がある場でもあります。
その8:モデルハウス
モデルハウスは、家を探している方々に、原寸大サイズの自社施工を見て触っていただく場です。
見て触ってもらったうえで説明できるメリットがあるものの、よほど知名度がある会社でないとモデルハウス単体では集客力に欠けてしまう可能性があります。
モデルハウスのメリットを最大化したいのであれば、他の集客方法と組み合わせる必要があります。
その9:勉強会・相談会
「マイホームを購入するための資金計画」 「工務店を選ぶうえでチェックすること」 というような、集客を目的とした勉強会・相談会などを行う工務店は少なくありません。
ユーザーとの積極機会を増やすために定期的に行うことがおすすめです。 「人が集まるのか不安」という方は、複数業者との合同セミナーを開催、などの方法があります。
オンラインでの集客・広告手法
その1:SEO対策
「ググる」という言葉があるように、Googleなどの検索エンジンで必要な情報を収集する方々がここ20年で多くなりました。
例えば、家を建てたい方が「工務店 新宿区」や「注文住宅業者」というようなキーワードで検索したとしましょう。そういったキーワードで1ページ目の上の部分に御社のサイトが表示されていれば、お問い合わせに繋がります。
狙ったキーワードで1ページ目の最初の方に表示させる施策を「SEO対策(検索エンジン最適化)」と呼びます。
SEO対策は他の広告方法と違って1円もお金を掛けずに自社のホームページにアクセスを集めることができます。
その一方で、売り上げに繋がりそうなキーワードには他社もSEO対策を行っていることが多く、ウェブに関する知識がないと狙ったキーワードを1ページ目に表示させることは困難です。
SEO対策を用いたオンライン集客については弊社でご相談を承ります。
その2:リスティング広告(検索結果連動型広告)
SEO対策の場合、競合サイトとの相対評価で表示順位が決定されるため、思い通りに集客できない可能性があります。
検索エンジンにはSEOでサイトを表示させる方法以外に、検索キーワード画面に広告を表示させる「リスティング広告(検索結果連動型広告)」というものがあります。
検索した際に「広告」と表示されているものは、リスティング広告によって表示されたウェブページです。
リスティング広告による掲載順位は広告ランクの高さにより決定します。
広告ランクの高さ=1クリック辺りの単価(入札単価)×検索キーワードとページの関連性(品質スコア)
SEOに比べたら上位に表示するために必要な労力は減りますが、それでも 狙った検索キーワードに対する適切な単価での入札 入札単価に対してどれだけの利益が見込めるのかという予測 狙った検索キーワードに対して適切なウェブページを表示しているか を検証・改善しなければなりません。
弊社ではSEO対策をしたホームページ制作以外にも、リスティング広告の施策もご提供しています。
こちらについても、ご不明点等ございましたらお気軽にご相談ください。
その3:MEO対策
MEOとは、Map Engine Optimizationの略称で、Googleマップでの検索結果において上位表示させる施策のことを指します。
↓「新宿 工務店」で検索した際の表示結果です。
ローカル検索やローカルSEOとも呼ばれており、特定の地域でビジネスをする場合には重要なウェブマーケティング施策になります。
SEOに比べたら取り組んでいる企業が少ないため、競合が表示されていない地域であれば積極的に取り組むべきことをおすすめします。
その4:ポータルサイトへの掲載
近年は、天気予報やニュース、株価などの情報提供を行っているものから、各地域の飲食店、結婚式場、などの店舗一覧を掲載しているものまで、さまざまなポータルサイトがあります。
注文住宅・ハウスメーカー・工務店が掲載できるポータルサイトとしては、リクルート社が運営している「SUUMO(スーモ)」が有名です。
掲載費用が発生しますが、ポータルサイトに掲載してもらうことで一定の集客効果を見込めます。
その5:比較サイトや地域情報サイトへの掲載
「(エリア名) 工務店 おすすめ」や「(エリア名) 工務店 ランキング」などで検索すると、比較サイトや地域情報サイトが表示されているケースがあります。
それらのサイトは購買意欲があるユーザーが訪問するため、一定数のアクセスがあるサイトに自社を掲載してもらえれば売り上げアップを期待できます。
ただし、こちらもポータルサイト同様、ほとんどの場合掲載に伴う費用が生じます。
その6:SNS
SNS名 | 国内のユーザー数 | ユーザー層 | 投稿内容の傾向 |
---|---|---|---|
約2,600万人 | 他のSNSと比べて、40代~60代が多い。 | 文章+画像(動画) | |
約4,500万人 | 20代の利用者が最も多い。 | 140文字以内の文章+画像(動画) | |
約3,300万人 | ユーザーの中心は20代~40代、30代以下の女性比率が60%を超えている。 | 写真や動画が中心) |
それぞれのSNSで利用者層や、ユーザーに受けが良い投稿内容の傾向が異なります。
そのため、御社が「どういった層をメインターゲットにしたいか?」によって利用すべきSNSが変わります。
また、各種SNSは自社メディアとして運用する以外にも、広告掲載を行うことで利用者にアプローチできます。
おわりに
本記事では、オフラインでの集客・広告手法9個と、オンラインでの集客・広告手法6個をご紹介しました。
さまざまな手法がありますが、いずれも戦略や資金が必要になるケースがほとんどです。事業の将来を大きく左右する可能性もありますので、「よく分からない」と避けるのではなく、ぜひ真剣に取り組んでみてましょう!
■関連資料
建設業界におけるエンドユーザー集客の極意