建設業の集客・求人で使える! 「共感」するターゲットをどんどん囲い込む! 注目のInstagram集客法とは?

     
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「インスタ映え」という言葉が広く知られているように、Instagramは多くの方に使われているSNSです。

写真や動画を共有する機能が特徴ですが、「それが何故ビジネスの後押しになるの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。実はInstagramは、購買行動を決定付ける重要な媒体になっているのです。

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Instagramがビジネスの役に立つ?

リサーチ会社の調査結果によれば、38歳までの5割以上が「買い物の際にSNSの情報の影響を受ける」とのこと。その中でも「Instagramの影響」が大半を占めています。

(出典:macromill|ミレニアル世代調査より )

「38歳」といえば住宅購入一時取得者の平均年齢。まさに新築・注文住宅を手掛ける住宅工事業者のコアターゲット層と言えます。またInstagram利用者には40代~50代も3割以上いるところがポイント。この年代は住居取得後10年~20年経った層ですので、リフォーム工事受注を狙ったターゲティングとしても十分活用できます。

Instagramは、建設業の求人採用にも有効?

一方、政府が行ったSNS利用率調査では、20代の68.1%、30代の55.6%がInstagramを利用していることが分かっています。

調査結果を見ると、年齢が若いほどInstagramが活用されていることが分かります。これはちょうど求職者の年齢層と合致します。

(出典:DODA「転職成功者の年齢調査」2021年2月)

建設業界の求人採用担当の方から「若者からの応募が少ない…」という声を多くお聞きしますが、まさにInstagramは若者との接点なので、これを解決できる可能性があります。むしろ「ソーシャルリクルーティング」という言葉すら生まれているぐらいですので、SNSを使った求人採用は今後一般化して行くと考えられます。

SNSの中で「Instagram」がおすすめなもう1つの理由

Instagramが「集客にも求人にもぴったりのSNS」ということが分かりましたが、もう1つ、おすすめしている理由があります。それは「ユーザー数」です。

公式では2019年3月までしか発表されていませんが、その時のユーザー数は3,300万人。その後の総務省の調査では、そこからさらに伸び続けています。2020年にはTwitterに追いつきましたが、2021年には追い越し、LINEに次ぐSNSとなることが確実視されています。

各SNSの利用率推移を見ると、紫色のInstagramは順調に増加中です。 (出典:総務省「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

LINEが主に「会話用」であるのに対してInstagramは娯楽要素があり、利用時間も長め。さらに現在のコア層である若いユーザー層が年を追うごとにそのままスライドしていきます。 つまり中長期的な視点でも、「ビジネス用の主力SNS」として期待できるのです。

押さえておきたい! Instagramの3つの基本機能

ここで、Instagramの基本的な機能についておさらいしておきましょう。主に以下の3つの使い方が代表的です。

写真や動画を投稿する

通常の「フィード」への投稿のほか、24時間限定公開の投稿「ストーリーズ」、動画ページへの投稿ができます。

他のユーザーの投稿を見る

フォローしているユーザーの投稿がフィードやストーリーズに自動で表示されます。または検索でハッシュタグやユーザー名で探して投稿を閲覧します。

投稿をもとに連絡を取り合う

投稿にコメントを残したりシェアしたりするほか、投稿者のプロフィールから投稿者へメッセージ送信や電話連絡ができます。

右がInstagramのホーム画面。上部の丸いアイコンが並んだ部分が「ストーリーズ」で、その下が「フィード」です。 投稿者名の部分を押してプロフィールを開いた画面が左です。(出典:アポリオ

建設業で使えるInstagramの機能は?

さまざまな情報発信ができるInstagramですが、これを建設業でどのように使えるのでしょうか?

Instagramはファッション、グルメ、絶景、アートなど、自分の求める「世界観」を検索する際に重宝し、ブランディングが得意なSNS、という側面があります。そこで、たとえば新築・注文住宅、リフォーム工事の竣工写真やウォークスルー動画を投稿することで、自社のセンスに共感する人を呼び込むことができます。

ほかにも工事中の動画を投稿することで、施工品質や技術力のアピールになり、同業の協力業者や求職希望者とつながったり、施主や元請けの信頼を得ることも可能。さらに社員の働く様子を見せることで親近感を醸成でき、お問合せ・連絡のハードルを下げることができます。

24時間限定のストーリーズは建設業でどう使う?

このほかInstagramならではの機能を活かした使い方として「ストーリーズ」を使った告知もおすすめです。 たとえば相談会や資金セミナー、完成見学会など、新築/リフォーム工事の「まだまだ客」「これから客」といった客層向けのイベント告知に使えます。

こちらは目立つ位置に表示できるものの、「24時間しか公開できない」という特徴があるもの。「当日限定」を逆手にとって、来場者プレゼントなども併せてお知らせするのも効果的です。ユーザーには履歴が残らないので、「前回のプレゼントは豪華だったのに…」といった残念な気持ちにもさせません。

また建設会社による合同イベントや展示会参加時などでは、「舞台裏」をストーリーズに投稿する会社も増えています。イベントの参加促進はもちろんですが、親近感の醸成に役立ち、お問合せのハードルを下げる効果が期待できます。

インスタライブは建設業でも活用できます!

「ストーリーズ」と同じく目立つ位置に表示できる投稿に「ライブ動画」があります。いわゆる「インスタライブ」です。 他業種の企業ではワークショップや実演などのライブが多いようですが、建設業も同様のテーマで行けます。

たとえば「ローンセミナー」「住宅購入時に使える補助金セミナー」などの各種セミナーのほか、「こんなときどうする?」といった住まいのお悩み相談会、職人さんによる実演などもおすすめです。コロナ禍で世の中がオンライン慣れしているということに加えて、「DIY関連」や「住まいのHow-Toもの」は人気コンテンツの1つになっているのも、おすすめしたい理由です。

またライブはIGTVやプロフィール部分に動画として残せて、集客のきかっけにもできます。つまり配信したライブは何度でも活用できますので、やっておいて損はありません!

Instagramでお問合せを獲得する「コツ」とは?

ここからは、お問合せにつなげるコツを紹介していきます。そこでまずはInstagramユーザーからお問合せを獲得する「流れ」を理解しておきましょう。

主な流れは、投稿を契機に「プロフィールページ」まで見てもらい、そこからお問合せをしてもらうフローが鉄板になります。そのため、コメント欄(キャプション)にプロフィールページへのリンク(@~)を掲載するのは必須としましょう。またコメントやフォローなど、アクションしてくれた人へメッセージ送信することでも接点は作れます。

いずれにしても「いかに投稿を見てもらい、興味を持ってもらうか?」が重要なカギとなります。

無料でビジネス用アカウントに切り替えを!

Instagramをビジネスで活用するにあたり、まずはアカウントをビジネス用の「プロアカウント」(無料)へ切り替えることをおすすめします。 切替方法はを下図をご覧ください。

プロフィール画面の右上にある三本線から「設定」>「アカウント」をタップすると、 最下部に 「プロアカウントに切り替える」の文字が出ますので、これをタップすると、移行設定が開始します。

プロアカウントへの切り替えをおすすめしたいのは、無料であることに加えて、以下の「ビジネスに必須の機能」が使えるようになるためです。

  • プロフィールに連絡先ボタンを表示できる
  • 投稿ごとの閲覧状況を分析できる
  • 広告を出すことができるようになる
  • 検索で地図に出てくるようになる

特に1つ目の連絡先ボタンは、潜在顧客とコミュニケーションを取るうえで必須です。また検索キーワードで地図表示されますので、ショールームをお持ちだったり、事務所でセミナー等イベントなどを行われる方には便利な機能になります。

ハッシュタグ「#」を戦略的に使う

Instagramは「より多くの人に投稿を見てもらうこと」が第一歩となりますが、そのためにできることやコツを紹介していきます。
1つ目は、ハッシュタグ(#)を戦略的に使うこと。Instagramのユーザーは、基本的にハッシュタグで検索します。その検索で表示されるのは検索サイトにも通じる戦術が必要です。具体的には…

  • 多くの人が検索する手短な言葉にする
  • サービス名など独自のハッシュタグを織り交ぜる
  • ハッシュタグに付加価値を付ける

検索で上位に表示させるには、24時間以内に「いいね」が多く付くことが条件。つまり人気のハッシュタグほど上位表示は難しくなりますので、他の言葉でも保険を掛けておきましょう。「#~で投稿すると〇〇がもらえる」などの付加価値のあるキャンペーンも常套手段としておすすめです。

ハッシュタグは最大30個まで設置可能。どの言葉が一番刺さるか、 試行錯誤を繰り返しながら作り上げていきましょう。(出典:SNSTAGRAM

他のSNSとの連携で流入を加速させる

より多くの人に投稿を見てもらう戦術の2つ目に、他のSNSとの連携投稿があげられます。Instagramでは、標準で「Twitter」「Facebook」などに同時投稿できます。これによって、他のSNSからの流入が見込めます。

注意したいのは、連携投稿する際、SNSによっては画像が外れてしまう点です。たとえばFacebookでは画像付きでInstagramと同じように画像や動画付きで投稿できるのに、TwitterにはリンクURLしか投稿されない点です。

この解決策として定番となっているのが、、サードパーティー製ソフト「IFTTT」(イフト)を使った同時投稿です。最初の連携設定だけ手間ですが、それ以降は楽に同時投稿できるようになります。ぜひお試しください!

「設定>アカウント>他の他のアプリへのシェア」で、連携ができます。 設定すると、投稿の際にどのSNSに同時投稿するかを選べるようになります。

フォロワーを増やす手段もいろいろあります

フォローされることで投稿がフィードへ表示され、閲覧されやすくなります。またホーム画面上部の特等席「ストーリーズ」の表示も可能になります。つまり、継続的なコミュニケーションを図るためには、ユーザーにフォローされることが重要となります。

フォローをしてもらうためには、毎回質の高い投稿を心掛け、熱心なファンを増やしていくことが王道となります。しかし投稿数も少なく認知度の低い最初のうちは、なかなかうまく行きません。そこでおすすめしたいのが「キャンペーン」です。

「フォローしてくれたら〇〇をプレゼント!」と、チラシや店頭、名刺、ホームページなどで告知する地道な努力になりますが、これで徐々にフォロワーを増やしていくことが可能になります。

広告を使って投稿を強制的に表示!

「なかなか投稿を見てもらえない」「フォロワーが増えない」といった場合は、広告を使って強制的に投稿を見てもらう方法も有効です。

InstagramはFacebookと紐づいています。そのため、職業や趣味趣向、行動ログなどの膨大なデータから、精度の高いターゲティングが可能になっています。また、広告メニューも多種用意されており、画像や動画広告のほか、アンケート広告やリンク広告なども出すことができます。さらに、金額なども細かな設定が可能なので、目的と予算に合わせた、ぴったりな広告配信が可能です。

1つ注意したいのは、Facebookでビジネスアカウントを取得し、Instagramのプロアカウントとの紐づけが必要な点です。この設定さえ済ませてしまえば、あとは好きなように広告を出せます!

さいごに

建設業でのInstagramの活かし方、新規顧客の集客や新たな元請けの獲得、求職者の応募獲得といったInstagramでのお問合せの獲得方法についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
Instagramは強烈な集客ができ、消費行動のきっかけにもなるSNSであることは確実なのですが、一方で、工事単価の高い建設業にとって、いくつかの写真や動画だけで「すぐに成約」とはならないのも事実としてあります。

そこでおすすめしたいのが、ホームページとの合わせ技です。つまり集客したフォロワーをホームページへ送って「足りない情報」を補完し、購買意欲を高めてからお問合せに至らせる導線です。

どのように活用すればお問合せまで導けるのか…? ご興味のある方は、ぜひお気軽にBRANUまでご連絡ください!

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この記事を書いたライター
政所健司

建築専門出版社にて住宅誌の編集長を歴任。国交省・住宅金融支援機構・NEDO等の広報誌制作業務に参画後、LIXILリフォームショップFC店の企業広報を経て現在BRANU株式会社にてマーケティングを担当。「現場で一番汗を流している人たちこそ主役に」という考えのもと、中小零細企業へのIT支援・DX支援・事業支援を通じて建設業界の古い産業構造の改革を目指す3児の父。

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