建設会社が「動画」を導入すべき6つの理由~求人・集客で結果を出す方法~

     
動画を導入すべきサムネイル求人
求人集客

動画を活用する建設会社さんが増えています

求人も集客も「動画」で訴求!

かつてホームページといえば「名刺代わり」や「看板代わり」として作られたサイトも多く、会社概要やパンフレットを移植しただけの固定ページも見られました。しかしホームページが求人や集客に有効で、業績を左右する重要な媒体になることが明らかになるにつれて、企業サイトはどんどんリッチに進化。訴求力を高めています。

その手法の1つが動画。一般向けの工務店やリフォーム会社さんなど住宅系工事会社さんだけでなく、法人向けの建設会社さんや工事会社さんでも大小問わず導入が加速度的に進んでいます。 ではなぜ、ここまで動画の積極導入が進んでいるのでしょうか? その理由を紐解いていきましょう。

左)鹿島建設の求人サイト。右)大成建設の海外事業紹介ページ。いずれも動画が積極的に活用されています。

動画が導入されている理由 ~メリット~

理由 1:積極的に動画視聴する生活スタイルに ~動画視聴時間が増え続けています~

まず、スマートフォンの普及とインターネット通信環境の改善が挙げられます。パケット代を気にしなくて済むプランが普及し、基地局も大幅に増加。通信速度も数年前とは見違えるほど速くなりました。

これら技術が進化した結果、一般ユーザーの動画視聴時間は年々増加(下図)。この動きは、5Gの普及でさらに加速すると予測されています。 つまり、動画が多くの人に訴求できる媒体になっているといえます。

2015年6月から2019年6月までの5年間で、スマートフォンからの動画視聴は約4倍に伸びています。 (出典:Nielsen Mobile NetView「1人あたり月間利用時間」

理由 2:「動き」で多くの人の目を引く ~生物学的にも動画が有利!~

人間は生物学的に、もともと「動くもの」に目が奪われやすい性質を持っています。 その理由は、敵から身を守り生き残るため。「動き」のあるものに対して、本能的に注意を払うと言われています。

インターネットは、無数のホームページやコンテンツが乱立しています。その中でより多くの人に認知され、訴求したい企業にとって、人々の注意を引きつける「動き」を伴う動画は有効な訴求手段と言えます。

理由 3:伝えられる情報が多く理解も速い ~複雑な内容を迅速に伝える最強ツール~

動画はテキストと比べて、伝えられる情報量が圧倒的に多いのが特長です。具体的には、1分間の動画の場合、文字にすると180万文字分の情報量になると言われています。
ここでちょっと実験をしてみましょう。たとえば下の図を、文字で説明してみてください。

文章にすると、「4本の同じ長さの線と4つの直角から成り立つ、濃い赤色の平面図形。その中に白い小さな丸が右下に配置されているイラスト」と、非常に長い解説が必要になります。

このように文字を使って説明すると時間が掛かりますが、画像なら一瞬(!)。学術的には、人はおよそ0.1秒で内容を認識できるそうです。 上記は静止画ですが、これが動画となると、短時間で伝えられる情報量は膨大になります。

理由 4:人の記憶に残りやすい~記憶憶定着率は文字の2倍~

アメリカ国立訓練研究所が発表した学習モデルに「ラーニングピラミッド」というものがあります。これは「学習方法の違いによる知識の定着率」について説いたものですが、それによると、文字を読んだ際の記憶定着率が10%なのに対し、オーディオビジュアル(=動画)を視聴者した場合は20%になるとのこと。

つまり、視覚と聴覚を通して情報を伝達する動画は、文字よりも2倍記憶に残りやすいということ。 仮に1回だけの視聴だったとしても、記憶の奥底に、インパクトをもって残すことができます。

アメリカ国立訓練研究所が提唱する「ラーニングピラミッド」。「視聴覚」の記憶は「読む」記憶の2倍とされています。(出典:NUCB Undergraduate School

理由 5:感情でつながりやすい~人は「頭」よりも「感情」で動きやすい~

映画やドラマを見るとき、自身を主人公に重ね合わせるような経験を、皆さんお持ちかと思います。 実はこれは「ミラーニューロン」という、いわゆるモノマネ細胞のしわざと言われています。具体的には、他人の行動をあたかも自分の行動のように認識し、その行動に伴う感情を自分の脳内でシミュレーションするというもの。

この脳の性質を利用し、動画を介して視聴者と企業との間に感情的なつながりを生み出すことができます。 この「感情」の効果は絶大で、人の選択や行動に大きく影響すると言われています。海外の調査では、ロジカルな広告よりもエモーショナルな広告のほうが2倍効果があったという結果もあります。

理由 6:拡散されやすい~動画のシェアで宣伝効果は無限大に~

動画が視聴者との感情的なつながりを生み出しやすいことはご紹介しました。 こうして感情を動かされた視聴者は、その経験を他人にも共感して欲しいという思いが生まれ、ソーシャルメディアなどで「シェア」という行動を起こしやすい状態になります。

イギリスの調査結果によれば、「シェア」「コメント」「いいね」をしたことのある人の割合が、記事よりも動画のほうが上回っていたそうです。 これは今の時代ならではと言えますが、拡散性は企業の宣伝活動において欠かない要素です。
クオリティの高い動画を1回アップすれば、その反響によっては視聴者からのシェアにより一気に広まり、宣伝効果が大きく高まる可能性があるのです。

さいごに ~作る側も見る側も、どんどん進化しています~

動画を取り巻く環境や動画の特長、工務店やリフォーム会社さん、建設会社さんや工事会社さんにおける動画導入のメリットなどをご紹介してきましたが、これが求人施策や集客施策など、貴社の事業課題解決の一助になれれば幸いです。

     
この記事を書いたライター
政所健司

建築専門出版社にて住宅誌の編集長を歴任。国交省・住宅金融支援機構・NEDO等の広報誌制作業務に参画後、LIXILリフォームショップFC店の企業広報を経て現在BRANU株式会社にてマーケティングを担当。「現場で一番汗を流している人たちこそ主役に」という考えのもと、中小零細企業へのIT支援・DX支援・事業支援を通じて建設業界の古い産業構造の改革を目指す3児の父。

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