SEO対策のポイントと成功事例・基本的な対策~建設業ホームページ編

     
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集客

ホームページで集客を目指すうえで、定番になっている対策のひとつが「SEO」です。言葉だけは聞いたことがあるかもしれませんが、 この「SEO」だけでも1つの業界が成立するぐらい、集客を左右し、かつ一筋縄ではいかない重要施策です。

でも「SEO」とはいったいどんなもので、どのような対策が必要になるのでしょうか? 今回はその基本的な概要と、重要なポイント、実際の成功事例をわかりやすくまとめてみました。

これからホームページで集客を狙っていきたい方から、すでに施策を実施されている方まで、ぜひご参考にされてください。

「SEO」って、いったい何?

「SEO」は「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されています。いまいちわかりにくいので補足を加えると、

検索エンジンのルールに合うようにホームページを修正して、 高評価をされて検索サイトで上位に結果表示されることを目指す施策

ということになります。

「なぜそんなことが重要なの?」といえば、検索結果の上位に表示されるほどクリックされやすい――つまり上位にあるほど、ホームページを訪れてくれる人数が多くなるためです。

たとえば下記Backlinko社の分析結果でいえば、1位と10位の差は10倍以上…。集客数がかなり大きく変わってくることが分かります。

出典:Here‘s What We Learned About Organic Click Through Rate|Backlinko

Backlinkoが2019年に行った分析結果。クリック率は1位の31.73%を筆頭に、順位が下がるごとに徐々に下がっていきます。

SEO対策をしなくても、上位表示できる!?

実はSEO対策をしなくても上位表示を可能にする方法として「インターネット広告」があります。

広告が表示されるエリアは、通常の検索結果のさらに上(一部はページ下部)にあり、目立つ位置に表示させることができます。しかし広告は費用を投下している間だけの「掛け捨て」です。さらに広告エリア内の表示順位や出現回数には入札額のほか、飛び先であるホームページの評価(≒SEO)も関係しています。

したがって、広告を掛ける/掛けないにかかわらず、SEO対策は集客するときの「基本」として考えておいた方が良いでしょう。

Google and the Google logo are registered trademarks of Google LLC, used with permission.

「リフォーム 板橋区」でGoogle検索した例。

「看板代わり」「名刺代わり」ならSEO対策は不要?

また、なかには「ホームページは看板代わり・名刺代わりだから、特に集客は求めてない」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし「社名+地域名」で検索しても出て来なければ、看板の役目は果たせません。そうなると、名刺やチラシに印刷されたURLやQRコードだけが、御社のホームページにたどり着く「唯一のルート」ということになります。

…お察しのように、ここまで来ると、もはやホームぺージは名刺代わりにもなっていないのです。やはりホームページを持つ以上、SEOはセットで考えておいたほうが無難といえます。

具体的に、何をやればいい?

では実際、SEO対策は何をすればよいのでしょうか?

簡単にひと言でいうと、検索エンジンのルール(アルゴリズム)に沿ったホームページにすることです。ただしこのルールは全部で250を超える項目があり、しかも毎日のように改良が加えられています。これらすべてに対応させ、かつ頻繁に起こるルール変更を追い続けるのは、かなりの労力になります。また専門知識を必要とする項目も多いので外部に頼む部分も多くなりますが、そうなるとそれなりの費用も掛かります。

でも明るい材料もあります。すべての項目を100%完璧に満たしているサイトはおそらくありません。また競合や環境によっては、少しの対策でも上位表示できるケースもあります。そこで本記事では、上位表示を大きく左右する重要な項目のみに絞って、ポイントをご紹介したいと思います。

POINT 1:客観的な評価を高める「外部対策」

検索エンジンのルール(アルゴリズム)は、以下の3つの分野に大きく分けることができます。

  • 外部対策
  • 内部対策
  • コンテンツ対策

それぞれ順を追って説明しましょう。

まずは外部対策ですが、これは主に、いわゆる「被リンク」になります。簡単にいうと、御社のホームページが外部サイトの記事などにリンクが貼られることで、評価が上がります。外部のサイトにリンクが貼られるということは、客観的に「御社のホームページがおすすめされている」と判断され、検索エンジンでの評価も高くなります。特に、メジャーなサイトからの被リンクは強力です。

ただしリンクの質に関しては注意が必要で、内容のないサイトやスパムページからの被リンク、関連サイトとの過剰な相互リンクやアフィリエイトなどは逆効果になる場合がありますので、注意が必要です。

POINT 2:設計力で勝敗が分かれる「内部対策」

上位表示をさせるためには、御社のホームページが検索者のニーズに対してどれだけマッチした内容なのかを、検索エンジン側にわかりやすく伝える必要があります。

そこで重要になってくるのが、検索エンジンに見つけてもらいやすい「作り・構造」にすることです。これを「内部対策」と言います。まず、記述を最新のHTML5にすることやモバイル対応すること、SSL化でセキュリティを高めておくことは大前提として、そのほか具体的には、

  • XMLサイトマップの送信
  • メタ属性やメタ情報の記述
  • サイトの階層整理
  • 画像の最適化、HTML要素での埋込み

といった対策があげられます。「SEO対策は専門外」という制作会社やフリーランスも多いですが、渡辺パイプが提供するホームページでは、上記であげた項目に対策が施された設計になっています。

POINT 3:日々の運用が大切な「コンテンツ対策」

ここまでご紹介した対策は専門知識が必要だったり、どちらかといえば外部に頼らざるを得なかったりする項目でした。しかしホームページ所有者・管理者にもできることが、この3つ目の「コンテンツ対策」になります。

ここでのポイントは、①検索ユーザーが求める質の高いコンテンツを、②継続して発信することです。
というのも、GoogleやYahoo!といった検索サイトは、広告収入を収益モデルとしています。つまり、より多くの人に使ってもらうことが生命線であるため、検索ユーザーが満足できる「最良のコンテンツ」を常に提示(上位表示)する必要があるのです。

そこでおすすめしたいのは、御社の顧客の検索ニーズを想定し、それに十分応えるコンテンツ(常設ページやブログ記事など)を作ること。またコンテンツは質だけでなく、ページ数や新規性(更新日)も評価に影響することが分かっています。なるべく小まめにアップして、サイト内に質の良いページをたくさん溜めていきましょう!

SEO対策をすると、どんな結果が予測される?

SEO対策の重要ポイントをご理解いただけたかと思いますが、それなりに労力や費用が掛かります。やはりどんな結果が出るのか、予測のもと判断したいですよね。しかし実際は、対策をすることで多少なりとも良い結果が出るのは間違いないものの、前述のように環境にも左右されますので、「どこまで上がるのか、やってみないと分からない部分が多い」というのが正直なところです。

そこで今回はご参考までに、弊社のお客様の例をご紹介したいと思います。 特に注目したいのは「内部対策」。ご自身でコントロールできる「コンテンツ対策」やコントロールの難しい「外部対策」と比べて、「内部対策」は改善の余地が大きい分野で、制作会社やSEO業者の腕の見せ所にもなっているからです。

ここでは、一般的なホームページ管理システムであるWordPressから、弊社が提供するホームページへ切替えたお客様の例を見てみましょう。

CASE 1:検索順位が10位→1~3位に上昇

まずは静岡県静岡市の外壁・屋根塗装工事店様の例をご紹介します。
このお客様は、コンスタントに毎月10~20本の現場状況をブログ記事としてアップされています。この「コンテンツ対策」が良い効果を生み、WordPress使用時から検索で10位前後と好位置につけています。

そこでさらに「内部対策」の整った当社のホームぺージに切替えたところ、検索順位は1~3位に上昇。結果、ホームページを訪れる人の数が大幅に増えました。これまで地道に作ってきたブログが、内部対策によってさらに効果を発揮した好例です。

CASE 2:月間訪問者数が 1,800人→ 4,000人超に!

続いて東京都板橋区のリフォーム店様の例をご紹介します。
こちらのお客様も、しっかりとした「コンテンツ対策」をされていて、顧客の悩みに応える有益なブログ記事を毎月1~2本アップされています。WordPressでインターネット広告を併用していた期間は、毎月1,800人ほどの集客がありました。

当社ホームぺージに切替えたものの、移行期間と広告休止により月1,500人程度まで下落していました。しかしコロナ禍の「巣ごもり需要」によって本領発揮。現在の訪問者数は広告を掛けていない状態で毎月4,000人超。広告を掛けていた頃の倍以上集客しているばかりか、いまだに訪問者数は伸び続けています(執筆時点の2021年1月は4,964人)。

これを裏付けるかのように、検索語句を調べてみると、リフォームに関する多くのキーワードで検索上位を獲得していることが分かりました。内部対策によって上位表示が実現し、それが確実に集客へつながっていることが窺えます。

導入事例 | 毎月10~15件のお問い合わせを獲得する老舗水道工事店のWEB集客とは? | BRANU株式会社
創業70年を誇る、東京都板橋区のリフォーム会社・桶川工業株式会社様。老舗だけに仕事はOB客や紹介などでしたが、将来を考えWEB集客にも着手。BRANU(ブラニュー)がホームページを制作することで、今では毎月10~15件のお問い合わせを獲得するまでになりました。その経緯を西村社長に伺いました。

CASE3:1現場100万円前後の現場→1案件500万円で受注

栃木県足利市に拠点を置く、新築やリフォームに伴う外構・エクステリア工事、造園工事等を手掛ける会社の事例をご紹介します。

「足利 外構」「足利 エクステリア」など売り上げに直結する検索キーワードで上位表示されました。

施主が検索するキーワードで上位を独占。(2022年4月|出典:SEOチェキ

SEO対策による集客で100%下請けの状態から50%まで改善。下請け時は1現場100~150万円だった外構・エクステリアの仕事が、500万円と高単価の工事まで受注するようになりました。

また、多い時には2か月で30件の仕事の引き合いがホームページから発生しました。

直請け獲得で売上5倍!下請け100%から脱却した外構工事会社のWEB戦略 | BRANU株式会社
栃木県足利市を拠点に外構・エクステリア工事などを手掛ける株式会社オオヤマ様。独立当初こそ苦労をしますが、BRANU(ブラニュー)にホームページ制作を依頼し公開後は少しずつ売上を伸ばし、急激に売上を伸ばしていきます。なぜ事業拡大に成功できたのか?勝因を大山社長に伺いました。

おわりに

近年人々は、検索エンジンで調べることで必要な情報にアクセスをしています。Googleで検索することを「ググる」なんて言うくらい一般化しています。

自身のホームページ(記事)を検索エンジンで上位表示されるのは簡単ではありませんが、成功すれば広告費を掛けず大きな利益を出すことが可能です。ぜひ、この記事で取り上げた3つのポイントを参考に、できる部分だけでも良いので対策をしてみてください。効果の大小はあるかもしれませんが、対策前よりも改善できているはずです!

     
この記事を書いたライター
政所健司

建築専門出版社にて住宅誌の編集長を歴任。国交省・住宅金融支援機構・NEDO等の広報誌制作業務に参画後、LIXILリフォームショップFC店の企業広報を経て現在BRANU株式会社にてマーケティングを担当。「現場で一番汗を流している人たちこそ主役に」という考えのもと、中小零細企業へのIT支援・DX支援・事業支援を通じて建設業界の古い産業構造の改革を目指す3児の父。

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