エアコン取付工事・空調設備工事会社が工事を受注するためのホームページの作り方

     
エアコン取り付け~空調設備会社が工事を受注するためのホームページの作り方~新規元請け開拓・新規施主開拓のために~ホームページ制作
ホームページ制作

言うまでもなく、空調工事は人が快適に過ごす上で、欠かせない工事です。

BtoBでは、店舗や事務所、商業施設、工場の開業・リニューアルなどで、必ず空調工事を行うことになります。またメンテナンス需要のほか、コロナ禍が落ち着いた今でも、除菌に関連する需要は堅調です。さらに近年のBtoCでは、エアコン本体をネットで安く購入して取り付けは別業者に依頼するという「分離発注」の動きも、一般個人レベルで増えています。

このように、安定した継続的な需要と新たな需要が混在している空調工事業界ですが、この動きをうまく捉えて事業を拡大させている工事会社も多く存在します。こうした企業の受注のカギとなっているのがホームページです。

分離発注の一般顧客はもちろん、個人店舗や工場のオーナーから施設の管理会社、ゼネコンの発注担当まで、施工業者を探す手段としてインターネットが活用されています。最初の交渉テーブルに載るためにも、ホームページによる認知度アップや、自社で行っている工事についての情報発信が必要となります。

では、どんなホームページを作れば、施主や取引先から工事を受注しやすくなるのでしょうか? 本記事では、空調工事業者にホームページが必要な理由や制作のポイントについて解説します。

空調工事業者がホームページを制作するメリット

ホームページの制作にはある程度の費用や手間がかかりますが、それをはるかに上回るメリットを得ることができます。空調工事業者がホームページを制作する主なメリットを見ていきましょう。

空調工事

企業の信頼性がアップする

ホームページは、存在するだけで企業の信頼性が向上します。ホームページには、会社の住所・連絡先・沿革・経営理念・事業内容・保有資格といった基本情報が掲載されているからです。こういった「会社の素性」がわかれば、元請けも施主も安心して依頼できます。

新規顧客の獲得につながる

ホームページは、新規顧客を獲得するための窓口としても機能します。事業内容や過去の実績を見た見込み顧客からの問い合わせが期待でき、問い合わせフォームや資料請求フォームも設置できるからです。一般の施主はもちろん、新規の個人店舗、工場主、ゼネコンなどからの受注にもつながるでしょう。また、ホームページはどこからでも閲覧できるので、全国を対象に新規顧客を獲得できるというメリットもあります。

実績や技術力をアピールできる

ホームページに過去の施工事例や専門的な技術情報などを掲載すると、自社の技術力をアピールできます。これらは顧客からの信頼につながるのに加え、請負可能な工事の規模もわかるので安心感が高まります。画像や動画も活用して、一般消費者にもわかりやすく解説するといいでしょう。

既存顧客へのフォローアップになる

ホームページは、既存顧客のフォローアップにも活用できます。会社の休業日や新たな取り組み、定期点検の宣伝といったトピックスを伝え、既存顧客とコミュニケーションを図れるからです。結果として、工事をした物件からのメンテナンス連絡が入りやすくなります。

効率的な求人活動ができる

ホームページは求人活動の手段としても効果的です。求人サイトを見た人の多くは、興味のある会社のホームページを訪問して、より詳しい情報を探そうとします。ホームページに求職者向けのページを作り、求人サイトには掲載できない詳細な情報を掲載しておけば、さらに興味を持ってもらい応募を訴求できるのです。

空調工事業のホームページを制作する際の7つのポイント

ホームページは、とりあえず制作して公開するだけでも「名刺代わり」として機能します。しかし、仕事の獲得や認知度アップといった真の効果を発揮させるためには、ポイントを押さえて作り込むことが重要です。空調工事業のホームページを制作する際の7つのポイントを確認しておきましょう。

空調工事業のホームページを制作する際の7つのポイント

ポイント1:ホームページの制作目的を明確にする

「なぜホームページを制作するのか」「ホームページを使って何をしたいのか」は、何よりも先に明確にしておくべきポイントです。ここが曖昧なままだと、ホームページの方向性がぶれてしまい、成果につながりません。

多くの場合は、ホームページを使って解決したい課題があるはずです。新規顧客の獲得、協力業者の獲得、求人募集、ブランディングなど、何を目的にするのかによってホームページの適切なデザイン・構造は変わってきます。工事の獲得が目的なら、施設工事狙いか一般顧客狙いか、あるいは両方狙うのかといった点も明確にしておきましょう。

ポイント2:会社の強み(差別化ポイント)をアピールする

世の中には数多くの空調工事会社が存在します。その中から自社を選んでもらうためには、自社の強み=他社との差別化ポイントをアピールすることが重要です。

たとえば、空調工事以外に各種電気工事や管工事(ダクト工事)なども手掛け、多能工的な動きのできる会社だと、さまざまな工事にワンストップ対応できるため有利になります。他にも、「環境に配慮した工事を行っている」「どんな小さな工事にも対応」「美しい仕上がりが自慢」など、皆さんの会社ならではの強みが必ずあるはずです。ぜひアピールしましょう。

ポイント3:地域名+業種で検索上位表示を狙う

ホームページ制作において、必ず意識しなければならないのがSEO対策(検索エンジン最適化)です。どれだけ素晴らしいデザインのホームページを作り、コンテンツを充実させたとしても、ホームページを訪れる人がいなければ効果を発揮できません。

では、具体的にどのようなキーワードで検索上位表示を狙うべきなのでしょうか? いろいろな考え方がありますが、もっとも重要なのは「地域名+業種」のキーワードです。

中小規模の空調工事会社の多くは、地元密着型のビジネスを展開しています。顧客も「地域名+業種」の検索でホームページを訪れる人がほとんどであり、ここで上位表示されないとアクセスは見込めないのです。たとえば、「千代田区 空調工事」や「大阪市 空調工事」などで検索した時に上位表示されるよう、ホームページ制作の段階から意識しておきましょう。

ポイント4:BtoCは「施工写真」、BtoBは「施工実績」にこだわる

空調工事会社のホームページに必要不可欠なのが、過去の施工事例を紹介するページです。施工事例は、具体的にどんな工事をしているのかを説明すると同時に、会社の技術力のアピールにもなります。可能な限り多くの施工事例を掲載するといいでしょう。

また、BtoC狙いなのかBtoB狙いなのかによって、力を入れるべき内容は変わってきます。BtoCであれば、工事の品質をわかりやすく伝えて安心感を高めるために、「施工写真」のクオリティにこだわるのがおすすめです。BtoBであれば「〇〇マンション新規工事 東京都台東区」など、具体的な「施工実績」を紹介すると、元請けからの信頼を獲得しやすくなります。

BtoCは「施工写真」、BtoBは「施工実績」にこだわる

ポイント5:役立つコンテンツを掲載する

ブログやコラムの形で、空調工事の内容や豆知識などを紹介する「お役立ちコンテンツ」を充実させると、SEO対策になるのに加えて訪問者の興味を引くことができます。特にBtoC狙いの場合は、顧客が一般消費者の方ですから、専門知識はほとんどありません。空調の知識をわかりやすく解説すれば、お客様の信頼を獲得でき、工事の受注につながります。

ポイント6:工事料金のカタログを掲載する

空調工事の料金は、多くの顧客が最も気にするポイントです。特にBtoCの顧客である一般消費者の方は、費用の相場をよく知りません。そのため、安心して問い合わせができるよう、工事料金のカタログを掲載しておきましょう。工事の具体例とともに掲載し、「どんな工事をするといくらかかるのか」をわかりやすく示すことが大切です。

ポイント7:お客様の声(口コミ)を掲載する

お客様向けの参考情報としてぜひ掲載しておきたいのが、実際に空調工事を依頼したお客様の喜びの声です。これは非常に信頼性の高い情報なので、特にBtoCにおいてお客様の共感・信用を獲得できます。また、BtoBにおいても、高品質な工事をする会社だということをアピールできるので、やはり信用につながります。

そのため、空調工事のご依頼をいただいたお客様からアンケートを取り、その結果を「お客さまの声」として紹介するのがおすすめです。依頼した空調工事の内容や経緯、この会社を選んだ理由、会社の対応のよかった点、工事を終えての感想などを集めて掲載すると、見込み顧客の背中を強く押せるでしょう。できればお客様の写真や名前(イニシャルでも可)も掲載できると、より信頼性が高まります。

空調工事ルームエアコン

空調工事会社のおすすめホームページ6選

では実際に、エアコン取付・空調設備工事で活躍されている会社で、効果の出ているのはどんなホームページでしょうか? 弊社のお客様の例を抜粋してご紹介します。

日本空調メンテナンス 株式会社(東京都板橋区)

日本空調メンテナンス様HP

日本空調メンテナンス様のホームページ|https://www.n-k-m.co.jp/

空調設備全般のメンテナンスはもちろん、設備工事からダクト工事まで手掛ける会社。ホームページは請負可能な工事範囲を網羅していますが、これがロングテールとなりSEOでの好成績につながっています。

受注も好調で、年間3,000万円はホームページがきっかけとなり請け負った工事とのこと。詳細はインタビュー記事もありますので、ご参考ください。

導入事例 | 「とりあえずあればいい」と思っていたホームページが、年間3,000万円の受注を生むサイトに! | BRANU株式会社
東京都板橋区を拠点に、空調機や換気装置のメンテナンスを手掛ける日本空調メンテナンス株式会社様。2014年8月にホームページを開設して以来、検索サイトで上位を獲得し続けています。現在、ホームページ経由の売上は年間2,000万~3,000万円と、もはや売上の主軸に。その施策の秘訣について、笹木代表に伺いました。

株式会社 菜花空調(宮城県塩竈市)

菜花空調様HP

菜花空調様のホームページ|https://www.nabana-kuuchou.com/

家庭用・業務用空調工事をはじめ、ガス工事、電気工事、リフォーム工事まで、幅広い事業を手掛ける会社。ホームページはコーポレートサイトを中心に、それぞれ事業やサービスごとにサイトを展開。お問い合わせは毎月40件ほどをコンスタントに獲得しています。

株式会社 かの住設(宮城県栗原市)

かの住設様HP

かの住設様のホームページ|https://www.kanojusetsu.jp/

温水暖房工事に特化し、エアコン工事、給湯器工事を専門とした工事会社。ホームページでは各事業の紹介はもちろんのこと、お客様と真摯に向き合う姿勢が表現され好感の持てる内容に。その結果は徐々に上がってきており、毎月10件ほど工事を依頼してくれる元請けを獲得できたり、好調なMEO経由で5件工事受注するなどの成果が出ています。

株式会社 アクア(千葉県成田市)

アクア様HP

アクア様のホームページ|https://www.aqua-narita.co.jp/

給排水設備や空調設備など、主に法人を対象としたプランニングと施工を手掛ける会社。当初ホームページの成果は期待してなかったそうですが、公開してみると、緊急で施工会社を探している新規元請けからのお問い合わせを多く獲得。一度受けた工事で長い付き合いになったもの、エンドユーザーからの小工事依頼が多忙で受けられないほど来るなど、ホームページの結果は好調とのことです。

クレアラボ 株式会社(大阪府堺市)

クレアラボ様HP

クレアラボ様のホームページ|https://www.crea-lab.jp/

業務用エアコンの設置や入替、メンテナンスを手掛ける会社。ホームページは動きのあるにぎやかなテイストで、漫画コンテンツなどもあって楽しい内容。2022年3月に公開して間もなく、新たな元請け(リフォーム会社)からエアコン取付工事の依頼が入るなど、順調な滑り出し。現在もコンスタントにお問い合わせを獲得し続けています。

株式会社 かじや(福岡県築上郡)

かじや様HP

かじや様のホームページ|https://www.kajiya-denki.jp/

地域密着型の「街の電気屋さん」として家電販売をする傍ら、電気設備工事を手掛ける会社。ホームページの効果としては、新規顧客が100世帯単位で増えており、四半期ごとに2ケタ成長。コロナ禍のタイミングで仕事が減るどころか、むしろ忙しくなったとのことで、サイトの有効性を実感されています。

まとめ

今やホームページは、多くのお客様や求職者にとって第一の窓口です。「気になることがあったらまずインターネットで検索する」という人は非常に多く、そのような方をキャッチするための場所として、空調工事業者でもホームページを用意しておく必要があります。

もちろん、ただ作って終わらせるのではなく、ポイントを押さえて細部まで作り込み、更新を続けることが大切です。わからない点がある時や、自社だけでは制作・更新が難しい時は、ホームページ制作の専門業者に相談してみましょう。

BRANUが制作するホームページはSEOに強いのに加え、「見たまま編集」の簡単操作が大きな特長です。スマートフォンから施工事例やブログを投稿できるのはもちろん、ちょっとした文字修正や画像の差し替え・挿入などは、メールの文書作成と同様の感覚で簡単に行えます。

また、専属の担当者が1名付き、集客・求人といった目標達成に向けてサポートし続けるのも特長です。常にお客様に寄り添い、ホームページの制作から公開、更新、目標達成までお手伝いいたします。まだホームページをお持ちでない企業様やリニューアルをご検討中の企業様は、ぜひBRANUまでご相談ください。

     
この記事を書いたライター
政所健司

建築専門出版社にて住宅誌の編集長を歴任。国交省・住宅金融支援機構・NEDO等の広報誌制作業務に参画後、LIXILリフォームショップFC店の企業広報を経て現在BRANU株式会社にてマーケティングを担当。「現場で一番汗を流している人たちこそ主役に」という考えのもと、中小零細企業へのIT支援・DX支援・事業支援を通じて建設業界の古い産業構造の改革を目指す3児の父。

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