工事受注できる解体工事会社のホームページ:7つのポイント~新規元請け開拓・新規施主開拓のために~

     
解体工事会社が工事を受注するためのホームページの作り方~新規元請け開拓・新規施主開拓のためにホームページ制作
ホームページ制作

解体工事会社の多くは、紹介で知り合った工務店や不動産会社から仕事を受注しているかと思います。しかし近年では、後継ぎ不在による廃業や一般顧客からの更地要望の増加などを背景に、解体業の工事請負の流れが大きく変わってきています。

こうした状況において、解体工事受注の重要な窓口となるのがホームページです。
元請けも施主も、当たり前のようにアクセスできる身近なインターネットで、解体業者を検索するからです。

ただし、単にホームページがあればいいというわけではありません。というのも、Web集客の可能性に気付いている競合他社が、すでに多数参入しているためです。つまり、競合他社を上回るようなホームページを制作する必要があります。逆にいえば、競合他社を上回る高品質なホームページを制作すれば、仕事の獲得に大きく近づけるのです。

では、「競合他社を上回るようなホームページ」を制作するには、どうすればよいのでしょうか? 本記事では、ホームページが必要な理由や制作のポイントについて詳しく解説します。

解体工事業者がホームページを持つメリット

解体工事業者を経営している方の中には、「今のところ特に困っていないし、ホームページを持つ必要性が感じられない」という方もいるかもしれません。しかし、ホームページには数多くのメリットがあり、今の時代はほぼ必要不可欠なものになっています。解体工事業者がホームページを持つメリットを挙げてみましょう。

解体工事業者がホームページを持つメリット

受注ルートが増える

ホームページがあると、掲載されている電話番号・メールアドレスを見て連絡する、あるいはお問い合わせフォームから見積もり依頼を送るなどして、仕事の依頼が入ってくる可能性が生まれます。つまり、仕事の受注ルート(窓口)が増えるのです。一般の施主はもちろん、新規の工務店や不動産会社からの仕事獲得も見込めるでしょう。

最近では、親が老人ホームに住まいを移したり逝去したりすることで、家が空き家になってしまうケースが増えています。そして、不動産を売却する際は更地の方が高く売れることから、解体工事のニーズが高まっているのです。こうした顧客を獲得するためには、ホームページが必須といってもいいでしょう。

会社としての信頼性が高まる

ホームページには、会社の住所や連絡先、代表者名、事業内容、沿革といった基本的な情報を掲載します。これらは「どんな会社か?」「信頼できそうか?」を判断する上で重要な情報です。HPがあれば会社の信頼性は高まり、顧客の獲得に影響します。銀行が融資を判断する際のポイントにもなり、ホームページがないだけで印象を損ねることもあるほどです。

営業コストを削減できる

ホームページは「24時間365日働く営業マン」ともいわれます。ホームページ自体が宣伝の機能を果たし、「営業活動」を行ってくれるからです。ホームページ経由の問い合わせが増えれば、その分営業担当者の負担が減り、営業コストの削減にもつながります。飛び込み営業やテレアポなどと比較しても、ずっと効率的です。

人材の確保につながる

ホームページは、人材の確保にも役立ちます。求人サイトなどで募集を見つけた求職者は、高確率でその会社のホームページを閲覧し、経営方針や職場の雰囲気、具体的な仕事内容などを確認しようとします。ホームページにそういった情報が掲載されていれば、求職者の心をつかんで応募を促すことができるのです。最近では、採用に特化した特設サイトを作る会社も増えています。

解体業者のホームページで集客を成功させるための7つのポイント

解体業者がホームページによる集客を成功させるためには、形だけのホームページを制作するのではなく、しっかりとポイントを押さえて作り込む必要があります。重要な7つのポイントを確認しておきましょう。

解体業者のホームページで集客を成功させるための7つのポイント-2

ポイント1:ホームページ制作の目的を明確にする

何よりも優先して行うべきなのは、ホームページ制作の目的を明確にすることです。目的がはっきりしていなければ、効果的なターゲット設定やキーワード選定を行うことができず、集客に結びつきません。「新規の取引先を開拓したい」「個人の施主からの受注が月◯件ほしい」「人手不足を解消したい」「イメージアップを図りたい」など、「ホームページを使って何をしたいのか」を明確化しましょう。

ポイント2:ターゲットのニーズを調査・分析する

目的を明確にしたら、次はターゲットのニーズを調査します。たとえば、「解体業者」というキーワードで検索する人に限っても、「近所の解体業者を探している」「解体工事の費用はいくら?」「どんな仕事内容なの?」など、さまざまなニーズが考えられます。想定するターゲットが、どのような疑問・悩みや興味関心を持っているのかを調べましょう。

また、競合他社のホームページを分析し、狙っているターゲットやキーワードを調べるのも有効です。あわせて、自社が勝てる部分を見つけ出せば、そこを全面に押し出したホームページ構築ができます。

ポイント3.事業内容を明確にする

自社の事業内容を明確にしておくことも大切なポイントです。「何ができる会社なのか」がはっきりしていないと、元請けも施主も問い合わせをしにくくなってしまいます。事業内容のページを作り、解体できるのは木造のみか? RCやSRCはできるか? アスベストにも対応可能か? 廃棄物の処理は任せられるか? どんな資格を持っているのか? といったことを紹介しましょう。

SRC解体

ポイント4:施工事例を掲載する

解体工事業者のホームページにおいて非常に重要な項目が施工事例です。具体的な施工事例を数多く紹介すればするほど、自社の実績や技術力のアピールになり、信頼や仕事を獲得しやすくなります。また、過去にどんな工事をしてきたかがわかるので、ポイント3の補足としても有効です。

ポイント5:解体事例のカタログを掲載する

これは施工事例とも少し重なりますが、「どんな工事をすると費用や期間がどのくらいかかるのか」という、より具体的な情報をカタログ化したものです。特にB2C狙いの場合は、お客様も工事の費用相場がわからないので、カタログがあれば安心して問い合わせができます。工事の内容や規模、状況、費用、工期などを写真つきで詳しく解説し、顧客の判断材料となるページを作りましょう。

ポイント6:お役立ちコンテンツを掲載する

いわゆる「豆知識」のことで、主にコラムやブログの形で提供します。特にB2C狙いの場合は重要で、一般のお客様に専門的な知識をわかりやすく紹介することで、信頼獲得や問い合わせにつなげることができます。そのため、ターゲットに合わせた内容のコンテンツを提供する必要があります。

たとえば、土地を売りたい高齢者がメインターゲットの場合は、売却前に家を解体するメリットや費用相場、注意点などを解説するといいでしょう。実家の建て替えを検討中のファミリー層がターゲットなら、トラブルなく工事を進めるためのポイントを紹介し、自社の安全に関する取り組みをアピールすると効果的です。その他、具体的なテーマは検索キーワードの分析により決定してください。

ポイント7:お客様の声を掲載する

住宅の解体工事の費用は決して安くありません。危険を伴う作業でもあることから、多くのお客様はできる限り信頼性の高い業者を選びたいと考えています。その際の重要な参考情報となるのが、実際に解体工事を依頼したお客様の口コミです。多くの好意的な口コミがあれば、B2CはもちろんB2Bにおいても信頼獲得につながります。

そこで、解体工事をご依頼いただいたお客様にアンケートを取り、「お客さまの声」としてホームページに掲載しましょう。アンケートの主な項目としては、依頼した工事の内容やこの会社を選んだ理由、担当者の様子、騒音や粉塵への配慮、工事を終えた感想などが挙げられます。可能なら、お客様の写真や名前とともに掲載すると、より信頼性が高まります。

事業内容を明確にする

解体業者のホームページ制作が失敗する3つの原因

せっかくホームページを制作・公開したものの、思ったような成果が上がらないこともあります。失敗を防ぐためには、失敗につながりやすい要素を把握しておき、対策を打っておくことが大切です。解体業者のホームページ制作が失敗する、3つの原因を知っておきましょう。

適切でない制作会社に依頼している

一口にホームページ制作会社といっても、いろいろな会社があります。集客が得意、デザイン性が高い、とにかく安いなど、特徴は千差万別です。どこに依頼するのかによって、ホームページの品質や制作費は大きく変わってきます。適切でない会社に依頼しても、期待したような成果は得られません。

重要なのは、最初に設定した「ホームページ制作の目的」を達成できることです。また、サポート体制の充実度や、経営戦略を踏まえた積極的な提案をしてくれるかどうかにも注目する必要があります。可能なら、解体業者のホームページ制作経験があるのかどうかを確認し、知識や技術を見極めましょう。

SEO対策をしていない

SEO対策をしていないホームページは、GoogleやYahooで関連キーワードを検索しても上位表示されないため、なかなか見てもらえません。たとえば、解体業者の場合は「解体業者 東京」のように、多くの方が地域名とセットで検索します。この検索結果の上位に表示させるために、SEO対策が必要なのです。専門的な知識が必要になるので、SEO対策に精通した業者にホームページ制作を依頼しましょう。

更新せず放置している

ホームページは一度作れば終わりではなく、公開後に運用・更新する必要があります。更新されていないホームページは集客力がどんどん低下していくのに加え、訪問者にも「このサイトは機能していない=会社の活動実態が怪しい」と疑問や不安を抱かせてしまいます。最新の施工事例やお役立ちコンテンツ、ブログ、新着情報などをアップして、更新を続けましょう。

解体工事会社のおすすめホームページ4選

ここでは、弊社でホームページ制作をさせて頂いたお客様の中から、4社ほどご紹介させていただきます。各社ともホームページ経由で解体工事をいくつも受注されていますが、「どこがポイントになっているのか?」なども併せてご覧いただき、貴社のホームページ制作の参考に頂ければ幸いです。

株式会社 天野興業(茨城県結城市)

天野様HP

天野興業様のホームページ|https://www.amano-kogyo.com/

年間工事実績100件以上を誇る、解体のエキスパート。地域密着ならではで、地元業者からの工事依頼が多いのですが、ホームページ経由でもお問い合わせが一定あり、新規取引先とのつながりも順調に増えています。

ホームページは「工事をお考えの方」「求人情報」など、訪問者の目的に合わせて分かりやすくページが分類されているのが特長。施工事例の更新も頻繁にされているので、事業活動が活発な印象を与えて、受注にプラスに働いています。

株式会社 芦田工業(大阪府大阪市)

芦田様HP

芦田工業様のホームページ|https://www.ashida-kougyo.com/

有害物質の調査や除去から建物の解体まで、ワンストップで対応可能な総合解体工事会社です。特にアスベスト対応除去工事では、薬品などは使わず水だけで処理できる「ウォータージェット工法」を採用。地球環境に配慮した解体工事を得意としています。

ホームページでは、解体工事を検討中の企業に向けた「漫画コンテンツ」をトップページに配置。環境問題に取り組む当社の姿勢を前面に押し出し、意識の高い企業に向けた、お問い合わせしやすくする根拠・工夫をしています。結果、ホームページ公開2ヶ月後には、工事のお問い合わせが入るなど、早々に結果を出しています。

有限会社 あいほーむ(愛知県豊田市)

あいほーむ様HP

あいほーむ様のホームページ|https://www.aihome-ie.jp/

土地売買から新築工事、解体工事まで、住宅に関する工事をトータルでサポートできるのがポイントの施工会社です。

ホームページでは当社の幅広い事業内容を余すことなくページに落とし込まれ、住まい探しから新築・リフォーム、解体まで、すべて請け負える安心感があります。結果としてはコンスタントにお問い合わせが発生しており、つい先日も、ホームページを見て連絡されたお客様からお問い合わせがあり、工事を受注されたとのことです。

有限会社 佐藤工業(兵庫県高砂市)

佐藤工業様HP

佐藤工業様のホームページ|https://satokougyo.jp/

プラント工事、鉄骨工事、解体工事の3つの事業を柱に活躍されている工事会社です。

ホームページはシンプルな作りですが、結果としてお問い合わせが多く発生し、多忙を極めているとのこと。トップページに各事業ページへのリンクを分かりやすく配置するなど、導線設計の工夫が功を奏しています。

まとめ

今の時代は、企業も個人もインターネットで情報を探すのが一般的になっています。仕事や人材を獲得するためには、解体工事業者もホームページを持っておくべきなのです。効果的なホームページを制作すれば、さまざまなメリットを得ることができます。

とはいえ、ポイントを押さえてホームページを制作し、定期更新を続けるのは簡単ではありません。自社だけで行うのは難しい場合が多いため、専門業者の力を借りるのがおすすめです。解体業のホームページ制作に詳しい業者に相談し、成果を出せるホームページを作り上げましょう。

BRANUが制作するホームページはSEOに強いのに加え、「見たまま編集」の簡単操作が大きな特長です。スマートフォンから施工事例やブログを投稿できるのはもちろん、ちょっとした文字修正や画像の差し替え・挿入などは、メールの文書作成と同様の感覚で簡単に行えます。

また、専属の担当者が1名付き、集客・求人といった目標達成に向けてサポートし続けるのも特長です。常にお客様に寄り添い、ホームページの制作から公開、更新、目標達成までお手伝いいたします。まだホームページをお持ちでない企業様やリニューアルをご検討中の企業様は、ぜひBRANUまでご相談ください。

     
この記事を書いたライター
政所健司

建築専門出版社にて住宅誌の編集長を歴任。国交省・住宅金融支援機構・NEDO等の広報誌制作業務に参画後、LIXILリフォームショップFC店の企業広報を経て現在BRANU株式会社にてマーケティングを担当。「現場で一番汗を流している人たちこそ主役に」という考えのもと、中小零細企業へのIT支援・DX支援・事業支援を通じて建設業界の古い産業構造の改革を目指す3児の父。

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