YouTube活用法~建設業の集客・求人・顧客醸成課題を解決するヒント

     
YouTubeを建設業でサムネイル求人
求人集客

近年、インターネット動画がどんどん普及してきています(下図参照)。その筆頭に挙げられるのが「YouTube」です。

2015年6月から2019年6月までの5年間で、スマートフォンからの動画視聴は約4倍に伸びています。(出典:Nielsen Mobile NetView|1人あたり月間利用時間

YouTubeと聞くと「うまくバズれば収益化できる」というイメージはお持ちかと思います。しかし実は、ほかにもさまざまな使い方ができるのです。
もちろん、建設会社さんや工務店・リフォーム会社さん、各種工事会社さんなど、建設関連業の実務においてもさまざまな使い方ができます!

そこで本記事では、実際の目的に合わせて「集客」「顧客満足度向上」「求人採用」など実業務で使えるYouTubeの活用法について、ご紹介していきます。

YouTubeを集客に使う~動画のアップで認知は広がる?~

「YouTubeを集客目的で使う」と聞くと、すぐに思いつくのは「アップした動画がたくさん再生される」、つまり認知・周知のために使う方法かと思います。結論から言うと、これはかなりハードルが高く、相当面白い内容にしないと再生回数は伸びません。

また残念なことに、動画からの工事受注はほぼ期待できません。その理由は、視聴者は「動画の内容を楽しむこと」が目的であり、工事発注が目的ではないためです。

「広告収益でお小遣い稼ぎ」という考えもできますが、チャンネル登録1万人を超えてようやく月収10万円が相場と言われています。編集作業も相当労力が必要ですので、本業と動画のどちらに本腰を入れるか精査する必要があります。

広告で確実にリーチさせる

しかし動画で認知を拡大するのも、広告を使えば不可能ではありません。その方法は、大きく2つあります。

1つは「アップした動画自体を宣伝する」。もう1つは「強制的に動画を再生させて認知させる」です。 前者は「広告」と印のついた動画が上位に出てくるもので、後者は動画再生の前後、あるいは再生途中に強制的に差し込まれる動画広告です。

相場は1再生あたり3円〜20円が相場と言われていますが、いずれも工事依頼を獲得するというよりも、まずは「貴社に興味を持ってもらう」「ホームページに誘導する」「ブランディング」ということを目的に据えたほうが良いでしょう。

オンラインイベントで集客

昨今のコロナ禍で、かつてのようにイベントで集客したり、直接顔を合わせての営業が難しい時代になってきています。 これを解決する機能が、YouTubeの「ライブ配信」です。ゲーム実況などが有名ですが、建設業では、オンラインの自社セミナーや内覧会に活用する工務店さんも増えています。

ライブ配信は意外と簡単で、インターネット環境とカメラ付きパソコンがあれば、いつでも無料で配信できます。また配信後に動画として残すこともできるので、見逃し対策にもなります。 幅広く告知したいときは別途宣伝が必要ですが、公開/限定公開などの設定も簡単で、顧客とコミュニケーションをとるのに便利な機能です。

顧客満足度向上に使う~使い方が広がる施工事例動画~

施工途中から完成までを、1枚のDVDにまとめて施主にプレゼントするサービスで、人気を集めている工務店さんがいます。 これを進化させると、YouTubeで限定公開(検索しても出て来ず、URLを知っている人しか見られない)、つまりクラウド経由で動画をお渡しすることになります。

このメリットは、施主の了承が得られれば、そのまま施工事例動画として公開でき、自社の宣伝に使えること。さらに商談中の顧客に見てもらったり、SNSで宣伝・拡散させたり、ホームページへの埋め込むなど、1つの動画で様々な使い方ができるようになります。

OB客のフォロー営業代わりに

リフォーム会社さんは、OB客からのリピート受注割合が多いのが一般的です。これはすでに信頼関係ができていることのほか、心理学的に「自分の選択が正しかったことを肯定したい」という力が作用しているためとも言われています。つまりOB客は、すでに貴社の熱烈なファン予備群になっているのです。

そこでさらに背中を押す材料が、素敵な施工事例動画です。メールマガジンでも、動画リンクがあるほうが、クリック率が96%上昇するというデータもあります。 「自分の目に狂いはなかった」という安心感や満足度が上がるだけでなく、ご近所への宣伝、動画の拡散などをしてくれます。もちろん、施主自身の追加工事の後押しにもなります。

YouTubeを求人施策に使う~求職者へ提供する情報として~

YouTubeは求人獲得にも有効です。むしろゼネコンなど大手がアップする動画は、ほぼ求人向けと言えます。 もちろん、中小零細企業においても、YouTubeは有効です。

たとえば求職者からは、求職票だけでは「業務内容が分かりにくい」「社風を知りたい」「顔が見えない」という声が多くあります。

転職者が求職時に知りたい情報のランキング。これらの情報が得られれば、安心して応募に進むことができます。

これを動画で示せば理解も深まり、「思ってたのと違う」というマッチング不良による離職も防ぐことができます。
具体的には、応募した人へ「代表挨拶」「業務風景」「先輩社員インタビュー」などの動画リンクをメールで送ればOK。これで面接のプロセスを一部省くことができ、面接のために現場を休む日数を減らすことができます。

撮った動画をもっと活用するなら…?

YouTubeは集客だけでなく、顧客醸成や求人などにも使える便利なツールです。 しかしせっかく作った動画も、SNSだと埋もれてしまい、メールでリンクを貼り付けるのも非効率です。

そこでおすすめしたいのが、ホームページへの埋め込みです。これなら顧客予備群から求職者まで、こちらの手を煩わすことなくいつでも見てもらえます。

なおBRANU(ブラニュー)では、動画の制作からホームページの制作まで、幅広くお請けしております。ほかにも求人、集客、元請け開拓など、事業課題を解決するさまざまなメニューをご用意しております。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせ下さい!

     
この記事を書いたライター
政所健司

建築専門出版社にて住宅誌の編集長を歴任。国交省・住宅金融支援機構・NEDO等の広報誌制作業務に参画後、LIXILリフォームショップFC店の企業広報を経て現在BRANU株式会社にてマーケティングを担当。「現場で一番汗を流している人たちこそ主役に」という考えのもと、中小零細企業へのIT支援・DX支援・事業支援を通じて建設業界の古い産業構造の改革を目指す3児の父。

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